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私でも開発できるソフトウエアを作って欲しい

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ソフトウエア危機がまたもや叫ばれている。今度は携帯電話機に搭載するミドルウエアなどのソフトウエアだ。プログラム行数は多いものでは数百万行にも達するという。自動車用半導体やECU(電子制御ユニット)のソフトウエアでも、その規模が膨大になり、自社だけでは開発できにくくなってきている。

まもなく世界一の自動車メーカーになろうとしているトヨタ自動車でさえ、社内だけでは開発できないとはっきり表明し、ソフトウエア開発にはトヨタの系列だけではなく独立系のソフトハウスの力が必要だとしている。

1970年代初め、コンピュータのソフトウエアが膨大になりつつあり、ソフトウエア危機が叫ばれたころは、階層構成による分業化で切り抜けた。今はそれが常識となっている。それでもソフトウエアの規模が大きくなり、階層化だけでは切り抜けられない。その解決策はあるか。

解決策は二つ考えられる。一つはまず、軽いソフトウエアを開発することである。サブルーチンや繰り返し出てくるループを単純化したり、規則性を求めその規則性に基づいて少ない行数で表現したりするなどの工夫や知恵に力を入れることだろう。

もう一つは、C言語などのコンピュータ言語でプログラムを書けなくてもプログラムできるようなソフトウエアの開発である。ワードやエクセルのようにプルダウンメニューでプログラムの中の部品を組み合わせるだけで開発できるソフトウエアが求められる。

英スコットランドに本拠地を置くCodePlay社は、プルダウンメニュー方式のマルチコア設計ソフトを開発中だ。もともとは複雑化するゲームソフトの開発を容易にするためのソフトウエアを開発している。まだ、プルダウンメニュー方式のソフトウエアは完成していない。標準的なC/C++言語で高性能なマルチメディアソフトウエアコードを発生させるソフトウエアができた段階である。

もし、ワードやエクセルの感覚で、複雑な携帯電話機やポータブルメディアプレーヤー向けのソフトウエアやSoCのミドルウエアが開発できたら、ソフトウエア危機の問題解決はおろか、第二のビル・ゲーツになれることは間違いないだろう。市場は大きすぎて困るくらい大きいのだから。そうなるとSoCは無限に成長する。このような若者(年齢には関係ないが)が出てきてほしい。


津田建二

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