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テクトロニクス、アナログ最大20GHzのミクストシグナルオシロを発売

日本テクトロニクスは、アナログの周波数帯域が最大20GHz、サンプリングレート50Gサンプル/秒で、デジタルのタイミング分解能80psと高速のミクストシグナルオシロスコープMSO70000シリーズを発売した。

ミクストシグナルオシロスコープMSO70000シリーズ


このMSOは最大20チャンネル(アナログ4、デジタル16)の信号を取り込むことができるうえ、iCaptureという機能を使えばデジタル16チャンネルのうち4チャンネル分のアナログ波形を観測し、シグナルインテグリティをチェックできる。DDR2、DDR3用のBGAインターポーザを使うことで、例えば、WE、RAS、CAS信号などを同時にチェックできる。

デジタル信号のレコード長は250Mポイントで80psという時間分解能でとらえることができる。iCapture による16ロジックチャンネルのアナログ周波数帯域は2.5GHzである。信号を取り込むフロントエンドのデバイスにはSiGeヘテロバイポーラトランジスタを利用している。これはIBMのプロセスで実績のあるものだという。

DUT(被測定デバイス)への接続には、差動アクティブプローブを使っており、そのフロントエンドにもSiGeトランジスタを使っている。このアクティブフロントエンドで差動信号をシングルに変換する。

アナログの周波数帯域は最高20GHzから、16GHz、12.5GHz、8GHz、6GHz、4GHzとハイエンドからローエンドまでそろえている。デジタルパルスの分解能80ps(12.5Gサンプル/秒)とチャンネル数はシリーズで共通。アナログ信号のサンプルレートは上位3機種が50Gサンプル/秒、下位3機種は25Gサンプル/秒、レコード長は上位3機種が250Mポイントだが、下位3機種は125Mポイントである。全機種ともパラレルインターフェース、I2C、SPIインターフェース、iCapture機能を持つ。

価格は、ローエンドからハイエンドまで846万円から2180万円まで。P6780差動ロジックプローブは74万8000円、P6717汎用ロジックプローブは26万8000円となっている。

(2009/10/20)

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