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好調半導体、ルネサス7四半期連続黒字、東芝は半導体が利益を稼ぐ

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先週は、電機各社の第2四半期(7〜9月期)決算発表があった。ルネサスはさまざまなリストラを経て、売上高こそ前年同期比3.9%減の1996億円と低下したものの、営業利益は235億円、営業利益率11.3%をキープした。これで7四半期連続営業黒字を達成したことになる。東芝は、NANDフラッシュの好調を受けて、営業利益のほとんどを電子デバイスが稼ぎ出した。

今回のルネサスエレクトロニクスの売上では、自動車用が前年同期比8.1%増の788億円だが、その他汎用が10.4%減の1197億円となっている。ただし、自動車向けは前四半期比で1.2%減となり、減速気味である。汎用部門では産業・家電が同10%減、OA/ICTは横ばいその他も1ケタ台の減収となっている。ただし、中小型LCDドライバICは同20%の増収となっているが、次の四半期にはそれを生産しているRSP(ルネサスエスピードライバ)をSynaptics社に譲渡するため、今期売り上げ210億円、営業利益40億円が失われる。

次の四半期には、RSP(ルネサスエスピードライバ)のこの分を見込み、第3四半期の見通しを1680億円、営業利益も130億円と低下すると見ている。

ルネサスは、リストラを継続しており、P/Lの業績はもとより、総資産に対する自己資本比率は27.9%にまで回復した。さらに1800名規模の早期退職プログラムもほぼ同時に発表しているが、あまりやり過ぎると残った社員のモチベーションが下がるというデメリットもある。

東芝の決算発表では、半導体の収支について10月31日の日本経済新聞はほとんど報道しなかった。日経によると、「原子力や火力発電設備といった電力・インフラ事業の伸びが鮮明だ。国内外でも受注が増え、メンテナンスなどの関連収入が好調だ」と述べているが、半導体に関する記述はごくわずかで、「主力の半導体メモリはスマートフォン向けなどが7〜9月期に持ち直し、発電設備などインフラ関連も復調した」という文章しかない。

しかし、その上期(4〜9月期)決算資料では、前年同期比の売上額では電力・社会インフラが16.9%増の9158億円と最も伸びているが、営業利益では半導体をコアとする電子デバイスが圧倒的に多い。電子デバイスの同売上額は8329億円だが、営業利益は1067億円。その他の部門の営業損益は、電力・社会インフラが301億円、コミュニティ・ソリューションが158億円、ヘルスケア65億円、ライフスタイルが-293億円(赤字)となり、その他を含み合計1151億円の黒字、売り上げは3兆1084億円となっている。電子デバイスの営業利益率は12.8%とまずまずだが、他部門のそれは2〜3%台という数字である。

日立製作所では、第2四半期の売上高が2兆3604億円、営業利益が1338億円で、上期(4〜9月期)では売上高4兆4967億円、営業利益2140億円という結果であった。ただし、営業利益率が10%を超えるような事業部門はなく、インフラ系で少しずつ利益を出している感じだ。今後に向けて、日立は、ソリューションビジネスを提案し、例えば交通システムは車両そのものと運行ノウハウなどのサービスで売っていくとしている。

東京エレクトロンの連結決算では、4〜9月期の売上高は16%増の2942億円、純利益が前年同期比8倍の200億円だったと30日の日経が報じた。サムスン電子はスマホ部門が減速しており、むしろ半導体事業がスマホ部門の利益を3年ぶりに上回ったとしている。2014年7〜9月期の全社連結営業利益は4兆600億ウォン(4180億円)で前年同期比60%減少したという。DRAMとNANDフラッシュが好調で、半導体部門の営業利益は10%増の2兆2600億ウォンとなった。

決算以外のニュースでは、日本最大のファブレス企業、メガチップスがMEMS振動子メーカーのSiTimeを買収すると発表した。SiTimeは、水晶発振子に替わるMEMS振動子を手掛けるメーカーで、かつてBoschからスピンオフ(カーブアウト)した(参考資料1)。メガチップスはグローバル化を進めてきており、今回の買収はその一環だという。

参考資料
1. SiTime、性能も機能も水晶振動子の上を行くMEMS発振器を製品化 (2014/03/29)

(2014/11/04)

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