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直近2023年第2四半期の半導体企業ランキング、円安で日本はルネサスのみ

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2023年第2四半期(2Q)における半導体販売額に基づく半導体企業トップ15社ランキングが発表された。これによると、1位Intel、2位Samsungと前回(1Q)とほぼ同じだが、第3位にNvidiaが入った。15社合計では前四半期比で8%増となった。前年同期比ではまだマイナス成長だが、回復の兆しは見えている。

Top Semiconductor Companies' Revenue / Semiconductor Intelligence

図1 2023年第2四半期における世界半導体トップ15社 出典:Semiconductor Intelligence


このトップランキングを発表したのは、米市場調査会社のSemiconductor Intelligence。各社の2Qでの決算報告をベースにしている。ただし、決算期が異なる企業は4〜6月期に近い数字を拾っている。

WSTSの2Qの実績データでも一部推定値が含まれているが、前四半期比(QoQ)では4.2%増となっており、前年同期比では17.3%減となっている。QoQの指標では、2021年第2四半期のQoQベースで30.1%増をピークとしてずっと低下してきて、2023年1Qが最低の21.3%減となっている。2023年2Qはようやくプラス成長となったため、回復のめどが出てきた、と表現しても差し支えないだろう。前回ピークが半導体不足の真っただ中で、二重、三重の発注があったためにその分の在庫が膨らみ、それを調整するのに時間がかかった。

2Q実績では、平均で8%成長だが、Nvidiaだけが突出して53%増となっている。同社の数字は1Qの時の見込みを表している。この数字は生成AIに使うGPUプロセッサへの需要が大きく膨らんできたことに基づく。生成AIは大規模なソフトウエアを使うため、大規模なハードウエアで対処しなければ適切な時間で学習できない。このため、自社で生成AIを開発しようとすると数千個のGPUが必要になる。中国企業を含め、大量にGPUをNvidiaに発注している。

次の3Qに対する見込みはどうか。やはり多くの企業がQoQで1桁程度のプラス成長を見込んでいるが(0.4%〜6.4%)、数字を発表していない企業は多い。特に韓国のメモリ企業はこれまでと同様に数字を発表していないが、需給が少しずつ緩和されてきているとは述べている。Micronだけが3.9%成長としている。

メモリ以外の企業の平均はQoQで2%成長としているが、その幅は大きい。InfineonとADI(Analog Devices Inc.)がそれぞれ同2.2%減、同5%減とマイナスを見込んでいるが、それ以外に発表している企業はプラス成長を見込んでおり、AMDの同6.4%増が最も大きい。

少しずつ回復し始めているものの、2023年全体では前年比で大きくマイナスと見る見方が強い。WSTSが6月に前年比10.3%減と発表しており、10〜12%減という見方が多くなっている。英国市場調査会社のFuture Horizons CEOのMalcolm Penn氏は5月に20%減という発表をしたが、WSTSの2Qでの実績発表を考慮するともう少しよくなるだろうと述べている。

2024年の見通しは、どの市場調査機関も10%以上の成長を見込んでいる。在庫調整が終わることで、再び成長路線に戻るからだ。

参考資料
1. 「2023年第1四半期の世界半導体ランキング、1位はIntel」、セミコンポータル (2023/06/20)

(2023/08/15)

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