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2023年第1四半期の世界半導体ランキング、1位はIntel

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直近(2023年第1四半期)の世界半導体ランキングが発表された。第1位はIntelが再びSamsungを抜き返し、2位のSamsungに次ぐ3位にはデータセンター需要で稼いだBroadcomが入った。4位Qualcomm、5位Nvidiaとなった。日本勢はルネサスの15位がやっとだ。円安の影響で日本勢は弱い立場になっている。

Top Semiconductor Companies' Revenue / Semiconductor Intelligence

表1 2023年第1四半期における世界半導体トップ15社 出典:Semiconductor Intelligence


世界半導体上位15社では、前四半期比が平均で-12%となっているが、メモリと非メモリとでは大きく違う。メモリでは平均-26%に対して、非メモリでは-7%となっている。企業業績をこれで比較すべきであろう。1位のIntelは、非メモリ部門なのにもかかわらず-17%は落ち込みが大きすぎるし、11位のMicronの-11%は健闘している部類に入るだろう。

この最新の半導体ランキングでは特にメモリメーカーの落ち込みが激しく、ここ2〜3年、3〜6位にランクされていたSK HynixとMicronがそれぞれ-34%の10位、-10%の11位と大きく落ち込んでいる。メモリトップのSamsungでさえ、-32%で1位から2位に転落した。

1Qで最もよく健闘したのがNvidiaの7.4%増である。ただしこれは実績ではなく前四半期での見込み額だ。しかも決算期が変則的で、2023年1〜3月期に最も近い、Nvidiaの決算期は2024年度第1四半期(2〜4月期)になる。この直近の決算報告では、売上額は前四半期比19%増の71.9億ドルであった。予想額よりは大きく上昇しており、Nvidiaの株価が大きく上がり、時価総額が1兆ドルを超えた。

もう1社Infineon Technologiesも同4.3%増の44.2億ドルで増収増益になった。同社も決算期は変則で2023年1〜3月期は、2023年度第2四半期になるが、1〜3月期であることには変わりはない。自動車と産業用に注力しているInfineonはブレずにこの分野に注力してきた結果が急成長ではなく着実に成長路線に乗っている。この点Analog Devices社も同様で0.1%増とわずかだが、プラス成長になっている。

非米国勢はドル高の影響も強い。アジアは円安、台湾元安、ウォン安であるから、現地通貨ではまずまずであってもドルベースでの世界ランキングではさらに安い方向に動く。例えばルネサスエレクトロニクスは、第1四半期に3597億円を稼ぎ、前四半期比-8.1%、前年同期比では3.7%のプラス成長だったが、ドルベースでは27.2億ドルにとどまっている。キオクシアは前四半期比12%減の2452億円と減少額はまずまずだったが、円安の影響でルネサスと同じ1ドル132円で計算すると18.6億ドルに留まる。

ドル高・円安は世界と競争する場合にはとても不利になる。かつて日本の半導体が1位になった1985年はプラザ合意で一気に円高になった年だった。円安は日本安を意味する。このところの株高は、外国人が安い日本株を買いあさっているだけの話であり、日本経済には何も貢献していない。

(2023/06/20)

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