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半導体不足を背景に、製造装置の販売額は連続過去最高を突破

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半導体製造装置が絶好調だ。日米とも過去最高の売上額を連続計上している。日本製半導体製造装置の売上額が史上初めての3000億円を突破、米国製も35億ドルを超えた。2021年5月における半導体製造装置は日本製が前年同月比48.6%増、前月比は8.3%増の3054億500万円、北米製はそれぞれ53.1%増、4.7%増の35億8840万ドルとなった。

日米半導体製造装置販売

図1 日本製および北米製の半導体製造装置販売額の推移


これらの発表は、日本製がSEAJ、北米製がSEMIの発表に基づくものだが、いずれも3カ月の移動平均値で表している。移動平均値は直近3カ月の平均値を表しており、過去の大きな流れを見るには向いているが、これから先の将来を見るには過去に引きずられるというきらいがある。また連続前月よりも増えていることは単独ではもっと大きな金額になっているという意味である。

最近の半導体不足を解消するため、製造装置への投資が活発に行われている、とSEMI会長のAjit Manocha氏は見ている。半導体メーカーは設備投資で生産能力を上げようと努力している姿を反映していると言えそうだ。VLSI Research の資料(参考資料1)では、今年に入ってからは半導体工場の稼働率は上限ギリギリを推移しており目いっぱい生産している(図2)。


CAPACITY UTILIZATION RATES (3-MO MA in %)

図2 半導体工場の稼働率はひたすら100%に近づいている 出典:VLSI Research

VLSI Researchは、2021年の半導体製造装置の販売額は、前年比31%増の1200億ドルを超えるとみている。

参考資料
1. Business is in Full Bloom (2021/06/08)
2. 4月の半導体製造装置、過去最高販売額の裏に中国市場あり(2021/05/25)

(2021/06/23)

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