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WSTSの2020年世界半導体市場予測は5.1%成長、21年に過去最高へ

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2020年の世界半導体市場の年成長率は5.1%増、2021年のそれは8.4%増になる、との予想をWSTSが12月1日発表した。2019年は12%減であったため、2年経過して2018年レベルに追いつき、さらに成長すると予測している。ここでの市場はあくまでも半導体を販売する場所、すなわち半導体ユーザーの場所を指している。

図1 全半導体製品は5.1%成長だが、ICは6.4%成長 出典:WSTS

図1 全半導体製品は5.1%成長だが、ICは6.4%成長 出典:WSTS


最新のWSTSの予測では、2020年は4331億4500万ドルと5.1%のプラス成長ではあるが、過去最高の2018年レベルにはまだ追いついていない。メモリバブルであった2017年、2018年の内、2017年の4122億2100万ドルは超えている。2018年の4687億7800万ドルを超えるのは2021年になる見込みで、予想金額は4694億300万ドルとなっている。

今年最も成長率が大きい製品ジャンルは、メモリの12.2%増(図2)で、次がセンサの7.4%増、ロジックの6.5%増となっており、残りの成長率はとても小さい。特にオプトエレクトロニクスは2.6%減、ディスクリートは1.2%減となっている。


図2 IC販売額の内訳 出典:WSTS

図2 IC販売額の内訳 出典:WSTS


今年は特にスマートフォンと自動車向けの半導体が悪かった。米市場調査会社のIDCによればスマホの出荷台数は、1Q(第1四半期)は11.7%減の2億7580万台、2Qは16.0%減の2億7840万台、3Qは1.3%減の3億5360万台と回復基調ではあるが、1〜3Qは1年前よりも少ない(参考資料123)。また、自動車向けは、新型コロナで2〜3週間休んだ工場が多く、納入する半導体製品も停まっていた。このため、自動車向け製品に力を入れていたメーカーは軒並み業績が悪かった。しかし、復調の兆しは見えている。

また新型コロナの影響で、テレワークが中心になっており、このためのパソコンやWi-Fiルータなどの新規需要が生まれた。さらにZoomやWebExなどのリモート会議などの需要から、パブリッククラウド(物理的にはデータセンター)や5G基地局などのコンピュータの追加需要が出てきた。このためプラス成長になった。

今回の予測は、新型コロナの拡大を避けるため、1カ所に集まって議論するのではなく、各社予測を持ち寄って算出したという。9月までの実績から各社が予想した数字の平均値を予測値としている。

参考資料
1. Worldwide Smartphone Market Suffers Its Largest Year-Over-Year Decline in Q1 2020 Due to COVID-19, According to IDC (2020/04/30)
2. Huawei Lands Top Spot in Second Quarter Smartphone Market Despite Largest Ever Market Decline, According to IDC (2020/07/30)
3. Samsung Reclaims the Top Spot as Smartphone Market Performs Better Than Expected with 353.6 Million Device Shipments in 3Q20, According to IDC (2020/10/29)
4. 新型コロナの影響込みで2020年世界半導体は3.3%成長とWSTSが予測 (2020/06/10)

(2020/12/08)

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