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新型コロナの影響込みで2020年世界半導体は3.3%成長とWSTSが予測

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2020年の世界半導体市場は前年比3.3%増の4259億6600万ドル(約46兆円)になりそうだとWSTSが予測した(参考資料1)。今回の予測では、従来と違い、世界中の半導体メーカーが集まって会議をせず、各メーカーから寄せられた数字の平均値をとった。

図1 WSTSが予測する2020年、2021年の世界半導体市場予測 出典:WSTS

図1 WSTSが予測する2020年、2021年の世界半導体市場予測 出典:WSTS


2020年第1四半期の業績では新型コロナウイルスの影響はほとんど受けていなかった。しかし第2四半期にはその影響を強く受け、マイナス5%程度、というIC Insightsの見通しもある(参考資料2)。ただし、メモリメーカーからの見積もり入手できなかったようで、メモリはプラス成長の見込みであるため、IC産業全体ではもう少し落ち込みは少なくなりそうだ。

今年の後半は新型コロナと共生しながら経済を回していくという「新常態(ニューノーマル)」で仕事をするようになるため、大きく落ち込むようにはならないとの見込みが強いようだ。この見方には、新しい応用を軸に半導体の新規需要が増えそうだという期待もある。

WSTSが集計した2020年の予測では、全半導体製品の内、ICが5.3%増の3510億ドル、CMOSイメージセンサやLEDなどの光エレクトロニクスが5.1%減の394億ドル、パワー半導体などのディスクリートが6.6%減の223億ドル、MEMSデバイスなどのセンサが2.1%減の132億ドルと予想されている。

ICの中で最も大きな伸びが予想される製品はメモリで、伸びは15%増と見込まれており、その規模は1223億ドルになる(表1)。DRAMは最近、値上がりが止まったままなので、売上額の成長はさほど期待できないようだ。むしろNANDフラッシュへの期待が大きい。


表1 ICの中ではメモリが最も成長が期待されている 出典:WSTS

表1 ICの中ではメモリが最も成長が期待されている 出典:WSTS


その次はロジックの2.9%増の1097億ドル、そしてマイクロプロセッサやマイクロコントローラの2.6%増の682億ドル、アナログ5.8%減の508億ドルとなっている。IC以外のジャンルでは、ディスクリートをはじめ光エレクトロニクスやセンサ、全てマイナス成長であることから、アナログもマイナスと見られているようだ。IC以外の製品はアナログ用途が多いからである。

参考資料
1. 2020年春季半導体市場予測について (2020/06/09)
2. Sampling of 2Q Semiconductor Sales Guidance Now At -5% (2020/06/04)

(2020/06/10)

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