2014年のシリコンウェーハ面積は過去最高
2014年のシリコンウェーハの出荷面積が前年比11%増の100億9800万平方インチになった。2013年は90億6700万平方インチだった。これはSEMIが発表したものだが、14年の出荷面積は過去最高の値である(図1)。
図1 シリコンウェーハの出荷面積 出典:SEMIのデータをセミコンポータルがグラフ化
シリコン面積は、2010年の93億7000万平方インチから2011年は90億平方インチ台に減少し、それから2013年までほぼ横ばいが続いていた(図2)。ようやく再浮上してきたように見える。だが、2014年の面積の増加はメモリがけん引したものであり、メモリ価格は下げ止まらなかったため、メモリメーカーは大いに潤った。
半面、シリコンウェーハの販売額は、むしろ下落傾向にある。図2のオレンジの線(数字は右の軸)に見られるように、2007年に最高だった121億ドルからは37%も下回っている。ウェーハ単価が安くなったと考えるべきだろう。つまり、ウェーハ単価は下がったものの、メモリとしての回路を作り込んだ製品は下がらなかった。結晶ウェーハメーカーが安くしても作れるようになったのか、あるいは従来の値下がり曲線に従って単価を下げられたのか、わからないが、2015年は少なくともメモリ価格は是正されると見られている。ウェーハ価格はどう動くのか、今後の展開を待つことになる。
図2 シリコンウェーハの出荷面積(青)と販売額(オレンジ) 左の軸が出荷面積を表し単位は百万平方インチ、右の軸は販売額を表し単位は10億ドル 出典:SEMIのデータをセミコンポータルがグラフ化
参考資料
1. シリコンウェーハ面積の拡大に勢い (2014/08/13)