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1月の日本製半導体製造装置、12月よりも落ちるものの気にすることではない

SEAJ(日本半導体製造装置協会)が発表した、2010年1月の日本製半導体製造装置の受注高、販売高とも順調に推移している。2009年12月と比べると、受注高・販売高とも少し落ちているが、今の段階ではさほど気にすることもない。というのは、日本製装置は世界市場を見ているため、毎年の季節変動にすぎないからだ。

SEAJの発表した1月の受注高


SEAJの発表した1月の販売高
SEAJの発表した1月の受注高(上)と販売高(下)


世界の半導体製造装置市場は、季節要因として3ヵ月周期(3月、6月、9月、12月をピーク)があり、毎年1月は前年12月に比べ落ちるのが常である。このため、さほど懸念すべきことではない。懸念するのであれば、次のピークとなる3月を見てからということになる。

受注高は決して悪くはない。ただし、半導体プロセスのビジネスはメモリーとファウンドリだけが大きく設備投資を行うという傾向が明確になってきているため、SoC工場への設備投資はあまり期待しない方がよい。


SEAJが発表した1月のB/Bレシオ

SEAJが発表した1月のB/Bレシオ


B/Bレシオ(販売高に対する受注高の比)は1月も1.0以上の1.36を記録しており、今のところ順調と言えそうだ。

(2010/03/02)
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