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SSDsの進展/世界初3-D ICs/グローバル雑学王-6

2008年後半以降の半導体市場ははどうなるか?前半ですでに半導体は振るわなかったし、市場researchersの多くが、sub-prime housing危機、原油高騰などの要因から、IC予測を下方修正している一方で、World Semiconductor Trade Statistics(WSTS)からの2008年第二四半期グローバル半導体販売高データでは、力強い伸びの傾向および後半で市場が活況になる可能性が示されている(8月11日付け EE Timesの2つの記事から)。

日米欧の経済に後退色が出てきて、新興国の伸びに依存する世界経済の構図が鮮明になってきたとのこと(8月14日付け NIKKEI NET)、しばらくは推移を見つめるしかないとして、新しい伸びそうなテーマに以下注目である。


≪SSDsの進展≫

Flash Memory Summit(SANTA CLARA, Calif.)の記事を見て、10数年前になろうか、まだ駆け出しのフラッシュメモリ関係のコンソーシアムに少し関わったことを思い出している。当時のフラッシュメモリ市場はDRAMに比べれば桁違いなほどに小さな規模であったが、今や肩を並べるところまでの伸びようである。consumer electronicsが現在の半導体市場を大きく引っ張る証になっていると言えると思う。

フラッシュメモリが用いられるSolid State Drive(SSD, Solid State Diskとも)がパソコンのハードディスクドライブ(HDD)に置き換わるのはいつか?
昔からの話題であるが、今はどうなっているのか。この機会にまずはインターネットで知識を整理してみる。

※SSDはHDDのようにディスクを持たないため、データの読み書きの際に読み取り装置(ヘッド)をディスク上で移動させる時間(シークタイム)や、ディスク上の目的のデータがヘッド位置まで回転してくる時間(サーチタイム)が存在しない。このためデータの読み書きがHDDに比べて劇的に高速化されている。またHDDのようにモーターを使ってディスクを回転させる必要がないため、消費電力も大幅に少なくなっている。さらに、衝撃によって破損しやすいディスク駆動部分が存在しないため、耐衝撃性もHDDに比べて高いと言える。
ただし、同じ容量で比較するとフラッシュメモリはハードディスクに比べて高価なため、大容量化して利用するのが難しいという欠点がある。このため、HDDとSSDを併用し、HDD内のの頻繁にアクセスされるデータのみをキャッシュとしてSSDに格納しておくといった使い方も考案されている。
  出典:IT用語辞典:e-Words

上記の今回のFlash Memory SummitでのMicron Technology社メモリシステム開発vice president、Dean Klein氏による
「SSDs:過去、現在そして今後」
からもっときめ細かくアップデートすると以下の通りである(8月13日付け EE Times)。半導体微細化の本来の頑張りが今後に試される領域と感じるところがある。

[過去]

今は存在しないStorage Technologyが、1978年に最初のSSDを展開、それはDRAMベースのストレージデバイスで、45Mバイトの容量、$8,800で販売された。「かなりの数、売れた」とKlein氏。2005年に、Storage Technologyは
Sun Microsystems社に買収された。

[現在]

今日、市場では"第四世代"のSSDsと考えられるものをベンダーたちが展開している。
Micronの最近の次世代SSDsの例:2.5インチ、16Gバイト〜128Gバイト、
                 multi-channel対応
BiTMICRO Networks社の現状の容量の記録:
        3.5インチ、最大1.6Teraバイト。現状の市場には高価過ぎる。

[今後]

SSDsはシステムのすべてのhard drivesを置き換えはしないだろう。
SSDsは依然高価である。SSDsおよびhard drivesの価格''crossover''は、向こう5年以内に1.8インチ、300Gバイトで見えてくる。
これについて多くはNANDフラッシュのpricingおよびdie shrinks如何である。


≪世界初3-D ICs≫

世界初の3-D半導体プロセスが、ファブレス半導体デザインハウス、BeSang社(米国ベンチャー企業)からlicensing対応可という発表が見られる(First 3-D ICs debut:8月11日付け EE Times)。
National Nanofab Center(韓国・太田[Daejeon])およびStanford Nanofab(Palo Alto, Calif.)でdemonstration半導体を設計、底部に高温プロセスによるロジック回路、その上に低温プロセスによるメモリ回路を製造、3-Dを達成しているとのことである。

写真・図面データから以下の概要である(8月15日付け EE Times)。

・初の3-D ICsお披露目
世界初の3-D半導体プロセスで製造完了したウェーハ、下記参照。

http://i.cmpnet.com/eetimes/galleries/automated/39/1_full.jpg


・ロジックの上部に垂直メモリセル
同じ3-D半導体チップの異なる層にロジックおよびメモリを置いて、BeSangのプロセスはウェーハ当たりのdieを多くし、die当たりのコストを下げている。断面図、下記参照。

http://i.cmpnet.com/eetimes/galleries/automated/39/2_full.jpg

・通常のviasでつながれたウェーハ
ロジック回路およびメモリビットセルは別々のウェーハで作ることができ、下記のSEM(scanning electron microscope)像のように通常のviasで接着接続されている。

http://i.cmpnet.com/eetimes/galleries/automated/39/3_full.jpg

多彩な様相の三次元化のアプローチの一つとして、今後に注目である。


≪グローバル雑学王-6≫

本コーナー、いろいろな切り口でまだまだ一巡といかず、今回は欧米で人気のある名前という視点である。
『人名の世界地図』(21世紀研究会 編著:文春新書 154)
から、よく出会う名前に如何に聖書に登場する人物や後世の聖人に由来する名前が多いか、ということである。

1976年、Londonの青年男女に、性的魅力がある名前を尋ねた調査報告から、イギリスの女性が好む男性名のベスト10、次の通り。名前、愛称、そして聖書、聖人との関わりを順に示している。
(1) David           Dave、Davy
   ダビデ…B.C.1000年ごろのイスラエルの第2の王:旧約聖書詩編の詩の作者と言われる。
(2) Steven、Stephen    Steve
聖ステパノ…キリスト教の最初の殉教者
(3) Paul
聖パウロ…キリストの弟子:新約聖書の書簡の著者
(4) Mark
聖マルコ…キリストの弟子:新約聖書の「マルコによる福音書」の著者
(5) Adam
聖アダム…旧約聖書の「創世記」によると人類の始祖Adamは、神が土のちりで神のかたちにつくり、鼻から息を吹き込んで創造した。
(6) Robert      Bob、Bobby、Dobbin、Rob、Robin、Robbie、Robby
(7) Richard      Dick、Rich、Richie、Rick、Ricky
(8) Michael       Mickey、Mike
大天使ミカエル
(9) Christopher     Chris、Kit
ギリシャ語Christophoros:「キリストに捧げられし者」
(10) Philip        Phil
聖ピリポ…キリスト十二使徒の一人
⇒好まれるのはどれも伝統的な名前ということ。  

上記(1976年)と同じ頃に生まれたイギリス人の名前のベスト10を示す別の統計によると、上のベスト10から、Adam、Robert、Michael、Philipに代わって、以下が入っている。
○ Andrew       Andy         
  聖アンドレ…キリスト十二使徒の一人:スコットランドの守護聖人
○ Mathew                 
  聖マタイ…十二使徒の一人で、マタイ福音書の著者とされる
○ Daniel       Dan、Danny      
  ダニエル…ユダヤの預言者
○ Darren(ダレン)

欧米では、風変わりな名前は、一般的にはあまり受け入れられないようである。欧米で名前のリストが固定化したのは、キリスト教の影響があり、教会が聖書の登場人物や聖人の名をつけることを奨励したからである。

上記のリストにある名前に纏わる有名人、エピソード、次の通り。  
・David   David Bowie(ロック歌手)
        Davidson  -son:「〜の息子」という接尾辞
               スコットランドで最も一般的な姓の一つ
・Steve   Terence Steve McQueen(俳優)
・Paul    Paul Newman(俳優)
      Paul McCartney(ビートルズ)
・Mark    Mark Twain(作家)
・Adam   Adam Smith(「国富論」)
・Saint Andrews  聖アンドレアスに捧げられた教会の名前に由来

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