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「COVID-19」インパクト:Apple売上げ下方修正、半導体関連見方

中国・武漢を源とする新型コロナウイルス肺炎「COVID-19」が、中国国内そして世界全体にもその感染のインパクトが依然拡がって、半導体業界にも大きく覆い被さってすべての切り口に波紋を呈している。中国の工場稼働が低迷して、Appleが今四半期販売見込みを下方修正、中国における顧客需要およびsupply chain operationsに影響を与えている。5G-enabled phonesそしてnotebookの今四半期出荷が大きく落ち込む見込みが表される一方、半導体業界へのインパクトそのものの見方には軽重温度差が見られる現時点である。業界各紙も武漢はじめ実態を探るなど、世界全体に張り巡るsupply chainの日々の動きに目を遣って、把握の精度を上げる状況が伺えている。

≪終息待ちの不安定な動き≫

該インパクトの世界的な概況に関する日々の動き&展開を抽出、以下の通りである。

□2月16日(日)

◇世界の企業、業績回復が急減速、新型肺炎打撃−1〜3月、5%増益に鈍化 (2月16日付け 日経 電子版 22:44)
→新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が世界の企業業績に影を落とし始めた旨。純利益は2019年10〜12月期に前年同期比16%増と5四半期ぶりにプラスに転じたものの、2020年1〜3月期は5%増と急減速する見通し。中国は16%減益となる予想。日本は製造業を中心に下方修正が相次ぐ旨。投資家からは業績回復の腰折れ懸念が浮上している旨。

□2月17日(月)

◇Covid-19 Is Crimping the Electronics Industry (2月17日付け EE Times)
→コロナウイルス発生流行が、一般市場、特にconsumer市場にマイナスのインパクトを与える様相の旨。グローバルGDPが少なくともちょっとした打撃を受けようとしている旨。

◇Slump in Global Goods Trade to Deepen With Coronavirus, WTO Says-WTO expects further weakening of goods trade (2月17日付け BNN Bloomberg (Canada))
→World Trade Organization(WTO)のGoods Trade Barometerが、11月の96.6から12月に95.5に低下、medium-termトレンドの低迷を示している旨。
2020年の鈍いスタートが、グローバルな健康への脅威など年の最初の2ヶ月での展開でさらに抑えられる可能性の旨。

◇China Can't Mask Impact of Coronavirus (2月17日付け EE Times India)
→中国でのCovid-19コロナウイルス発生流行は、世界最大の一国一党主義の国家の最善および最悪の面を露呈している旨。

◇新型肺炎、中国、マスク増産へ異業種総動員−自動車・石油大手など (2月17日付け 日経 電子版 13:12)
→新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、中国政府がマスクを増産するため企業を総動員する旨。国有の自動車大手や石油大手などの異業種が設備を導入し、生産量は少なくとも7割程度増える旨。だが14億人分の需要をまかなうのは容易ではない旨。「どこでも買えない」と嘆く消費者もおり、供給不足が解消されるかは不透明。

中国の国会に相当する全人代もついに延期の方向である。

◇中国が全人代延期へ、24日に正式決定、新型肺炎で (2月17日付け 日経 電子版 16:50)
→中国の習近平(シー・ジンピン)指導部が3月5日に開幕する予定だった全国人民代表大会(全人代、国会に相当)を延期する見通しとなった旨。新型コロナウイルスによる肺炎の患者が湖北省を中心に増え続けており、感染拡大の封じ込めを優先する旨。重要政治会議の延期は極めて異例だ。4月に予定していた習氏の国賓訪日など外交日程や経済運営にも影響が出る可能性がある旨。
中国共産党序列3位の栗戦書(リー・ジャンシュー)全人代常務委員長が17日の会議で、24日の常務委員会で全人代の延期を議論するよう提案した旨、中国国営の新華社が伝えた旨。栗氏は習氏の最側近の1人として知られる旨。

我が国の経済への影響度である。

◇1〜3月も低成長予測、新型肺炎が重荷、増税後回復鈍く (2月17日付け 日経 電子版 19:00)
→消費税率の引き上げ後に落ち込んだ日本経済の持ち直しが遅れるとの見方が広がっている旨。1〜3月期の実質国内総生産(GDP)の民間予測値を日本経済新聞が集計したところ、前期比の年率換算で平均0.5%増にとどまった旨。新型コロナウイルスの感染拡大が重荷となる旨。2019年10〜12月期から2四半期連続でのマイナス成長を懸念する声も出ている旨。

□2月19日(水)

◇Coronavirus poses risks to fragile recovery in global economy: IMF-IMF: Coronavirus could derail economic recovery (2月19日付け Reuters)
→International Monetary Fund(IMF)がGroup of 20(G20)財務相および中央銀行総裁に対し、コロナウイルス大流行がグローバル経済に見込まれる"高度にもろい"回復を脅かす可能性、と警告の旨。「該回復はrisk premiaの急激な増大により脱線する可能性、例えば、貿易摩擦のre-escalation、あるいはさらなるコロナウイルスの拡がりがtriggerとなる。」とIMF。

◇Coronavirus scares away Platinum Sponsor of Moscone's RSA Conference (2月19日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→広大なcybersecurity会議開始に2週間足らず、Fortune 500 tech titanが撤退の旨。

◇Supply Chain: Impact of Covid-19 Still Unknown (2月19日付け EE Times India)

NYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)も、以下に示すように落ち着かない日々の動きである。

◇NYダウ149ドル安、アップルや中国関連に売り (2月19日付け 日経 電子版 05:23)
→18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落している旨。15時現在は前営業日の14日に比べ149ドル40セント安の2万9248ドル68セント(速報値)で推移している旨。17日に新型肺炎の影響で1〜3月期の売上高予想を達成できないと発表したスマートフォンのアップルが下げ、半導体関連株にも連想売りが広がった旨。アップルと同様に中国売上高が大きい銘柄も下げが目立った旨。

□2月20日(木)

◇NYダウ158ドル高で推移、中国の景気支援策に期待 (2月20日付け 日経 電子版 05:19)
→19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、15時現在は前日比158ドル88セント高の2万9391ドル07セントで推移している旨。
中国政府が積極的な景気支援策を打ち出し、新型肺炎の経済的な悪影響を和らげるとの見方が買いにつながった旨。

□2月21日(金)

◇Coronavirus prompts two tech behemoths to pull out of S.F. Game Developers Conference (2月21日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→コロナウィルスの恐れがMoscone conventionスポンサーの間に急速に拡がっており、3月16日に始まる予定のGame Developers ConferenceからSony PlayStationおよびFacebookが撤退の旨。

◇治療薬の暫定結果、3週間以内に判明、新型肺炎でWHO (2月21日付け 日経 電子版 04:02)
→世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は20日、記者会見し、新型コロナウイルスの治療薬の臨床研究の暫定結果が3週間以内に判明すると述べた旨。WHOを中心とした研究開発チームが抗エイズウイルス(HIV)薬と、別の抗ウイルス薬を試験している旨。効果が見られれば治療が大きく前進する可能性がある旨。

◇NYダウ150ドル超安で推移、新型肺炎の感染拡大を懸念 (2月21日付け 日経 電子版 05:17)
→20日の米ダウ工業株30種平均は反落し、15時現在は前日比154ドル10セント安の2万9193ドル93セントで推移している旨。中国の新型肺炎の拡大に収束の兆しが見られず、中国を中心に景気や企業業績の下押し要因になるとの懸念が強まった旨。
中国の湖北省は20日、企業の休業を3月10日まで延長することを決めた旨。感染拡大ペースは鈍化しているとみられる一方、世界保健機関(WHO)は20日の記者会見で「まだ安心できない」と述べた旨。日本や韓国など中国外でのまん延も投資家のリスク選好を後退させている旨。

◇静まるオフィス、受注10倍の工場、感染拡大 変わる日常 (2月21日付け 日経 電子版 11:00)
→新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、企業活動や私たちの生活にも大きな変化が起きている。一部の企業はテレワークを推し進め事業継続を実践、就活まっただ中の学生はマスク姿で防衛しながら奮闘する旨。感染防止に手洗い励行が叫ばれる中、需要が急増した消毒液の工場はフル稼働。一方、インバウンド需要が急減したバス会社の経営者は新規開拓に奔走する。国内での感染者が日に日に増える中、変化に揺れる各地の対応を追った。・・・・・

□2月22日(土)

◇NYダウ200ドル超安で推移、米企業景況感の悪化で (2月22日付け 日経 電子版 05:21)
→21日の米株式相場は続落し、15時現在のダウ工業株30種平均は前日比234ドル63セント安の2万8985ドル35セントで推移している旨。米企業の景況感悪化が鮮明になり、主力ハイテク株を中心に売りを誘った旨。中国以外で新型肺炎が拡大していることも投資家心理の重荷となった旨。ダウ平均は320ドルあまり下げる場面があった旨。

このような推移の渦中、Appleが「iPhone」の生産への該インパクトから今四半期売上高予想を達成できない見込みと発表、世界のsupply chainに波紋を投げかけている。

◇Apple Signals Coronavirus's Threat to Global Businesses-Apple, other businesses feel impact of coronavirus-Supply is a problem, the company warned, as factories slowly reopen in China, and demand is down, too, with stores there still mostly closed. (2月17日付け The New York Times)
→Appleが、大方はコロナウイルス大流行のために今四半期販売見込みを下方修正、中国における顧客需要およびsupply chain operationsに影響を与えている旨。他の大手も、該大流行が生産および財務performanceに影響を与える可能性を示している旨。

◇Apple warns that coronavirus will hurt revenue (2月17日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→グローバル製品需給の先導者と広く見なされているAppleは、近年中国に大きく賭けている旨。

◇Apple warns on revenue guidance due to production delays, weak demand in China because of coronavirus-Apple: Coronavirus will suppress iPhone supply, demand (2月17日付け CNBC)

◇Apple「売上高予想が未達に」、新型肺炎で1〜3月 (2月18日付け 日経 電子版 06:49)
→米アップルは17日、1〜3月期に630億〜670億ドル(約6兆9千億〜7兆4千億円)としていた売上高予想について「達成できない見込みだ」と発表、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が、主力のスマートフォン「iPhone」の生産に響き、供給面で課題となっているため。アップルは多くの部品メーカーを抱えており、影響が広がる懸念もある旨。
従来の1〜3月期の売上高予想は前年同期比で9〜15%増の水準だった旨。アップルは収益予想が未達となる理由として(1)iPhoneの供給が一時的に制限される(2)中国で製品需要が影響を受けている――の2点を挙げた旨。

◇細るスマホ供給網、肺炎が影響、アップル工場稼働低迷 (2月18日付け 日経 電子版 23:00)
→中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が、スマートフォンなど世界の電子機器の生産を揺さぶっている旨。米アップルは17日、2020年1〜3月期の売上高予想が達成できない見込みと発表、電子機器の受託製造サービス(EMS)が集まる中国で主力のiPhoneの生産が滞れば、日本などアジアのスマホ部品メーカーに影響が広がる旨。

半導体各社の当面の業績見込みであるが、TSMCは目標据え置き、Analog Devicesは打撃があるとし、Samsungは底を打って上げていく、と各様である。

◇TSMC leaves Q1 sales target unchanged despite Apple sales warning (2月18日付け Focus Taiwan News)
→TSMCが火曜18日、Apple社が今年第一四半期について販売高の警告を出しているにも拘らず、該四半期の販売高目標は据え置く旨。

◇Analog Devices revenue forecast misses, but investors shrug off virus impact-ADI misses Q2 revenue forecast; $70M hit on virus outbreak (2月19日付け Reuters)
→RefinitivからのIBESデータ発。あるiPhoneコンポーネントのサプライヤ、Analog Devices社(Norwood, Massachusetts)の今四半期売上げ見込みが、$1.35 billion±$50 million、アナリスト評価の$1.38 billionを下回る旨。同社は、コロナウイルス大流行関連で$70 millionの打撃を受け入れの旨。

◇サムスン半導体、はや底打ち、5Gの追い風を「独占」、最先端品で競合に先行 (2月20日付け 日経産業)
→韓国サムスン電子の半導体事業が底を打った旨。2019年10〜12月期の営業利益が前四半期比で5四半期ぶりに増加、半導体メモリで競合の韓国SKハイニックスと米マイクロン・テクノロジーは減益が続く旨。最先端品を安定的に供給できるサムスンに受注が集まる傾向は強まっており、メモリ市況の反転局面で優勝劣敗がさらに進みそうな旨。

該インパクトに関連する半導体市場関連、まずは、武漢の状況である。

◇China's chip makers proving more resilient amid coronavirus supply chain shocks thanks to automation, clean room environment (2月15日付け South China Morning post)
→武漢(Wuhan)は、中国の半導体業界で重要なプレイヤーであり、100を上回る半導体設計、製造、実装およびテスト会社がある旨。主要米国航空会社による米国-中国間飛行の中止は、米国顧客への完成半導体製品の供給に重大なインパクトを与える可能性の旨。

◇Coronavirus Causing Lenovo ‘Delays’ And ‘Short-Term Constraints’-Lenovo's Wuhan factory remains closed during outbreak (2月20日付け CRN (US))
→中国・武漢のコロナウイルス大流行の中心に位置するLenovo最大の製造工場の1つが、閉鎖されたままの旨。

5G-enabled phonesそしてnotebookの今四半期出荷の今四半期落ち込みの見込みである。

◇5G phone shipments projections cut (2月17日付け DIGITIMES)
→台湾のIC supply chain筋発。5G-enabled phonesの販売高がコロナウイルス大流行から2020年第一四半期に予想を下回るという懸念が増大、今年を通してのグローバル5G phone出荷の展望をさらに湿らせるよう働く旨。

◇Global notebook shipments for 1Q20 to plunge 29-36% sequentially on epidemic, says Digitimes Research (2月17日付け DIGITIMES Research)
→Digitimes Research発。2020年第一四半期のグローバルnotebook出荷数量が、以前の見通し前四半期比17%減を大きく下回って29-36%減となる見込み、コロナウイルス大流行から生じる厳しい労働およびコンポーネント不足および停滞した物流が、グローバルnotebook生産の90%超を占める中国でのsupply chainを脱線させている旨。

半導体関連業界への該インパクトについて、軽重いろいろ分かれる見方があらわされている。

◇Report: Chip Industry Dodges Direct Impact of Coronavirus-Analysis: Outbreak has little impact on global chip industry (2月19日付け EE Times)
→市場リサーチ会社、Omdia発。Covid-19大流行は半導体業界には直接のインパクトは小さく、中国の大方のウェーハfab拠点は依然フル生産capacityで稼働している旨。「channelにおける半導体在庫はたくさんあり、武漢など中国にある半導体fabsでのコロナウイルス関連の生産の不足を埋めている。」と、Omdiaのresearch vice president, components & devices、Len Jelinek氏。

◇Report: Coronavirus Fails to Incapacitate Chip Industry-The IC industry appears to have escaped the direct impact of the coronavirus crisis so far, but disruptions in packaging and test may yet take a toll. (2月20日付け EE Times India)

◇Frontline Report: Covid-19 Outbreak Impedes China's Return to Work (2月19日付け EE Times)
→コロナウイルス大流行が、中国electronics業界のpost-holidayの仕事への復帰を2週間ほど遅らせている旨。加えて、多くの都市は実効的に隔離され制限された行き来となっており、ハイテクsupply chain全体を痛めている旨。
EETimesのパートナー、ESMChinaが行ったonline調査では、半導体、ファウンドリー、実装&テスト工場、および端末OEM/ODM/EMS製造工場がすべて、低い従業員復帰割合のインパクトを受けて、生産capacityが限られている旨。医療機器および医療instrumentsメーカーが国として優先順位があるが、コンポーネント需要が依然供給を越えている旨。
以下の項目:
 Distributors respond to customers’ urgent needs
 Upstream and downstream restrictions
 Challenges from downstream
 A few components are scarce

各社への実態を問うヒアリングが行われている。

◇Feet on the Street: Tech Companies Prepare for Covid-19 Fallout-Covid-19 epidemic in China impacts global tech industry (2月20日付け EE Times)
→中国では、ウイルス大流行に対して予定されたholidayが延長となり、生産の停滞が思いがけなく延びている旨。中国の各社は生産を取り戻すのに依然変わりやすい過程にあり、世界は該流行による混乱がどれくらい深刻か依然見定めようとしている旨。現在どうなっているか見い出すために、世界中のハイテク各社に当たった旨。

◇Covid-19: Companies Prepare for Fallout-We surveyed high-tech companies around the world to find out what they are experiencing in the supply chain right now. (2月21日付け EE Times India)

ファウンドリー業界では中国から台湾へ発注が移る動きである。

◇Taiwan foundries to see orders shifted from China-Sources: Foundry orders shift from China to Taiwan (2月20日付け DIGITIMES)
→業界筋発。コロナウイルス大流行が中国のファウンドリー業界supply chainに不利なインパクトを与えており、特に8-インチの現地ファウンドリーでは顧客発注が台湾のcounterpartsに移っている様相の旨。中国のファウンドリーは、コロナウイルス大流行にも拘らず生産は正常のままとしているが、該流行の事態が関係するsupply chainを混乱させており、物流から人員不足にわたる難題にsupply-chainパートナーが直面している旨。


≪市場実態PickUp≫

【米中 & Huawei関連】

米国政府のHuaweiに対する販売を一層引き締める動きと米国企業の販売減少を避ける動きとの綱引きが続いており、以下の流れである。

◇Pentagon drops opposition to Huawei sales restrictions - reports (2月14日付け Light Reading)
→米国政府が、中国のテレコム装置大手、Huaweiに対する反対を着実に高めてきており、現在Huaweiにハイテクコンポーネントを販売する米国の会社をも犠牲にしている旨。

◇Pentagon Shifts Stance on Sales to Huawei-Defense Department drops opposition to tightening Chinese company's access to shipments from U.S. chip makers (2月14日付け The Wall Street Journal)

◇Pentagon drops opposition to new rules that would further restrict tech sales to Huawei-Cabinet officials set to discuss the proposals later this month (2月16日付け The Washington Post)
→本件事情通発。米国国防総省が、商務省の中国テレコム大手、Huaweiへの米国技術販売をさらに制限する提案への反対を止め、該提案が進んでいく見込みが高まっていく旨。

Huaweiの反発の要求である。

◇Huawei Calls RICO Charges ‘Political Persecution’ (2月16日付け EE Times)
→Huaweiは、告発通り有罪であれば、米国・司法省はAppleおよびSamsungを標的としているべき、としている旨。

中国は予定通りの報復関税の免除に向かっている。

◇China to grant tariff exemptions on 696 U.S. goods to support purchases-China to grant tariff relief on nearly 700 US goods (2月17日付け Reuters)
→中国が、696の米国製品に課した報復関税の免除を認める旨。これまで示された最も実質的な関税救済であり、北京は米国との中間貿易取引で行ったcommitmentsを遂行の旨。

TSMCからHuaweiへの半導体出荷に対しても、Trump政権が阻止を図っていく動きである。

◇U.S. mulls cutting Huawei off from global chip suppliers, with TSMC in crosshairs-Pentagon said to be open to more Huawei restrictions (2月17日付け Reuters)
→本件に通じる2つの筋発。Trump政権が、世界最大のcontract半導体メーカー、台湾・TSMCなどの会社からのHuawei Technologiesへの半導体出荷を阻止できるようにする米国の規制変更を検討している旨。

米国連邦裁が、ビジネス制限に対するHuaweiの異議訴えを却下している。

◇U.S. judge rejects Huawei challenge to federal law restricting its business-Huawei's challenge to federal law is rejected by US judge (2月18日付け Reuters)
→Texasの連邦裁判官が火曜18日、中国のテレコム装置メーカー、Huawei Technologies Co Ltdの連邦当局およびそのcontractorsとのビジネスを行える範囲を制限する米国法に対する立憲的な異議を却下の旨。

米国・Semiconductor Industry Association(SIA)はビジネス確保から穏健派のスタンスであるが、議会では強硬派とのつばぜり合いが続いている。

◇SIA Statement on President Trump's Tweets Regarding Export Controls (2月18日付け SIA Latest News)
→Semiconductor Industry Association(SIA)が、中国への輸出制御に関するTrump大統領のtweetsについてPresident & CEO、John Neuffer氏から本日リリースしたステートメント:「米国の会社が中国に製品を販売でき、その可能性を不当に削ぐ規制提案に反対することをサポートするTrump大統領のtweetsを称賛する。政権と議論している通り、中国へのnon-sensitive商用製品の販売はアメリカの経済的強みおよび国家セキュリティに非常に重要な半導体リサーチおよび革新を牽引する。」

◇ファーウェイ規制強化、米で強硬派と穏健派が綱引き (2月19日付け 日経 電子版 14:41)
→中国へのハイテク製品の輸出規制を巡り、トランプ米政権や議会の間で綱引きが激しくなっている旨。強硬派は華為技術(ファーウェイ)への禁輸措置の強化を探るが、米企業の販売減を懸念する穏健派は反対する旨。弱腰批判をかわしつつ、大統領選前に米経済に副作用が及ぶのを避けたいトランプ米大統領の姿勢も揺らいでいる旨。

Mobile World Congress(MWC)が「COVID-19」インパクトで中止の事態となり、Huaweiが5G新製品の披露をロンドンで行っている。

◇Huawei showcases new 5G products-Huawei unveils 5G products at London event-With MWC 2020 cancelled, Huawei instead launched its new 5G products and solutions at an event in London yesterday. (2月21日付け New Electronics)
→Huawei Technologiesが、London, Englandでのcompanyイベントにて、Blade AAUなど5G-関連製品を披露の旨。「Huaweiの5G portfolio発表は、信用できる5Gサービスofferings立ち上げでモバイルネットワークoperatorsが直面するいろいろな悩みの種に取り組んでいる。」と、IHS Markitのdirecting analyst、Ken Rehbehn氏。

【International Solid-State Circuits Conference(ISSCC)関連】

新型コロナウイルスの影響が気がかりになった今年のISSCC(2020年2月16-20日)であるが、目に留まった範囲ながらCEA-Leti関連が目立ち、ImecそしてSony/Prophesee(neuromorphic visionシステムstartup)のプレゼンより以下の通りである。

◇ISSCC 2020: Active-interposer chiplet platform-Active-interposer chiplet platform presented at ISSCC 2020 (2月18日付け Electronics Weekly (UK))
→Letiが、組み立てユニットによるエネルギー効率の良い統合プラットフォームとしてactive interposerを用い、HPCおよびビッグデータ応用など大規模chiplet-ベースcomputingシステムを統合可能、220Gop/sプロセッサ上で示される技法の旨。

◇96-Core Processor Made of Chiplets-CEA-Leti bound dozens of processor cores together by breaking them up and stitching them back together on a separate piece of silicon (2月18日付け IEEE Spectrum)
→フランスのリサーチ機関、CEA-Letiが、今週のIEEE Solid-State Circuits Conference(ISSCC)(San Francisco)にて、6個のchipletsから96-coreプロセッサを作成、該CEA-Leti半導体は、active interposerと呼ぶ薄いsliver of silicon上に6個の16-core chipletsを重ねている旨。

◇CEA-Leti demonstrates processor breakthrough-CEA-Leti touts processor with an active interposer (2月19日付け New Electronics)
→CEAの機関、LetiおよびListが、active interposer搭載高性能プロセッサを開発、エネルギー効率の良いmodular統合プラットフォームとして役立つ旨。該プロセッサは、ビッグデータanalyticsおよび高性能computingで用いられる旨。

◇CEA-Leti and CEA-IRIG Demonstrate Quantum Integrated Circuit Combining Quantum Dot with Digital-Analog Circuits on CMOS Chip (2月19日付け SEMICONDUCTOR DIGEST)
→CEAの機関、Letiと基礎リサーチ機関、CEA-IRIGが、世界初の量子integrated circuit(IC)を作り出し、CMOS半導体上で従来のelectronicデバイスおよびelementsを量子dotsと統合する可能性を示している旨。該結果は、ISSCC 2020(San Francisco)にて2月18日、論文、“A 110mK 295µW 28nm FD-SOI CMOS Quantum Integrated Circuit with a 2.8GHz Excitation and nA Current Sensing of an On-chip Double Quantum Dot”でプレゼンされている旨。

◇ISSCC2020: mm-scale wireless transceiver for insertable pills-Imec details a wireless transceiver for insertable pills (2月20日付け Electronics Weekly (UK))
→Imecが、ingestible(薬に取り付けて調べる)健康trackersなどsmart insertable pillsに用いられるmillimeter-scaleワイヤレスtransceiverを発案、該pillsは、人体内では複数の組織層で覆われている、とInternational Solid-State Circuits Conference(ISSCC:San Francisco)にてプレゼン披露の旨。

◇Sony, Prophesee Open ‘Pandora’s Box’ in AI Sensing (2月21日付け EE Times)
→neuromorphic visionシステムの先駆けを行ったstartup、Prophesee(Paris)が、今週のInternational Solid-State Circuits Conference(ISSCC)(San Francisco)にて、ソニーと共同開発した新しいstacked event-ベースvisionセンサをプレゼンの旨。Propheseeのevent-driven技術で設計された該新センサは、先端stacked CMOSイメージセンサに向けてソニーが開発した技術で構築の旨。

【Samsung関連】

Qualcommの5G modemデバイス、Snapdragon X60について、5-nmプロセスでのSamsungの受託生産対応である。

◇Qualcomm's Snapdragon X60 promises smaller 5G modems in 2021-Qualcomm unveils Snapdragon X60 5G modem chips-New 5G modems aren't faster, but thanks to a 5nm process, they should be smaller. (2月18日付け Ars Technica)
→Qualcommが、5G modemデバイス、Snapdragon X60を投入、来年製品で現れる様相の旨。Samsung Electronicsが5-nanometerプロセスでSnapdragon X60半導体を製造する一方、TSMCもQualcomm向けに5-nm modem半導体を生産する旨。

◇Exclusive: Samsung wins 5-nanometer modem chip contract from Qualcomm - sources (2月18日付け Reuters)

Appleの中国での生産の問題から、Samsungのスマホに有利に働くという見方である。

◇Samsung poised to benefit from China virus woes afflicting Apple, other rivals (2月18日付け Reuters)
→Samsung Electronicsが、ライバル、Apple社が月曜17日に発表した中国の生産問題から大きな利益を被る見込み、ベトナムで10年かけた低コストスマートフォン製造の報いを受けていく旨。

7-nm以降に対応するSamsungのEUVラインの生産が開始されている。

◇Samsung Electronics Begins Mass Production at New EUV Manufacturing Line (2月20日付け SEMICONDUCTOR DIGEST)
→先端半導体技術の世界のリーダー、Samsung Electronics Co., Ltd.が、同社のHwaseong(華城), Koreaにある新しいcutting-edge半導体製造ラインが量産を開始と発表、該拠点、V1は、extreme ultraviolet(EUV) lithography技術専用で7 nanometer(nm)以降のプロセスnodeを用いる半導体を生産するSamsung初の半導体生産ラインの旨。

◇Samsung begins production in new EUV line for 7-nm chips-Samsung starts volume production of 7nm chips with EUV-The new V1 line will triple Samsung's EUV capacity for chips that are 7nm or smaller by the end of the year. (2月20日付け ZDNet)

【TSMCおよびTSIA関連】

TSMCは、新型コロナウイルスのインパクトには動じず、5Gはじめ先端nodesの活発な受注から強気のスタンスである。

◇TSMC fab toolmakers remain upbeat (2月14日付け DIGITIMES)
→市場観測筋発。TSMCのecosystemパートナー、特に半導体装置メーカーの今年の売上げ見込みが、続くコロナウイルス大流行にも拘らず依然楽天的の旨。該観測筋はまた、先端プロセスnodesに向けた力強い需要を引き合いに、TSMCの今年の販売高について依然前向きの旨。

台湾の業界団体、Taiwan Semiconductor Industry Association(TSIA)より2019年のoutput valueがあらわされ、世界全体では二桁の落ち込みの中、台湾は僅かながらもプラスを維持している。

◇TSIA Announces 2019 Statistics of Taiwan's IC Industry (2月17日付け CTimes)

◇Taiwan IC industry output value grows 1.7% in 2019, says TSIA-Taiwan IC industry output value up as world semiconductor revenues fall (2月18日付け DIGITIMES)
→Taiwan Semiconductor Industry Association(TSIA)発。2019年の世界半導体売上げは12.1%減の$412.1 billion、一方、IC製造、設計および組立&テスト分野から成る台湾のIC業界のoutput valueは1.7%増のNT$2.66 trillion($88.5 billion)の旨。

TSMCが、gallium nitride(GaN)プロセス技術で製造対応、GaN製品を戦略的に展開するSTMicroelectronicsとのコラボが以下の通りである。

◇ST and TSMC to accelerate GaN process technology development-ST teams with TSMC to craft GaN process technology (2月20日付け Electronics Weekly (UK))
→STMicroelectronicsとTSMCが、ディスクリートおよび統合GaNデバイスの製造に向けてgallium nitrideプロセス技術で協働の旨。STはintegrated device manufacturer(IDM)であるが、TSMCが該GaNデバイスを製造する旨。

◇STMicroelectronics and TSMC Collaborate to Accelerate Market Adoption of Gallium Nitride-Based Products (2月20日付け SEMICONDUCTOR DIGEST)
→両社のコラボを通して、STの革新的で戦略的なGaN製品が、TSMCが引っ張るGaNプロセス技術を用いて製造される旨。

【UWB半導体のコラボ】

Renesas Electronicsとultra-wideband(UWB)開発の3db Accessがコラボ、昨年のiPhone打ち上げ以降で注目度の上がるUWB半導体に向けて以下の取り組みである。

◇Renesas and 3db Access collaborate on ultra-wideband chips-Renesas teams with 3db on ultra-wideband chips (2月17日付け Electronics Weekly (UK))
→Renesasと3db Access(Zurich, Switzerland)が、ultra-wideband(UWB)半導体で協働、3db Accessが3db UWB技術をライセンス供与、connected smart home, IoT, industry 4.0, mobile computing, およびconnected vehicleなどいくつかの応用への安全確実なアクセスがもたらされる旨。

◇Renesas Electronics and 3db Access to Collaborate and Bring Secure Ultra-Wideband Solutions to Market (2月18日付け SEMICONDUCTOR DIGEST)

◇Renesas To Add 3db Access UWB to its IoT Devices (2月19日付け EE Times)

◇Renesas, 3db Access sign MoU (2月21日付け EE Times India)
→昨年のApple iPhone打ち上げ以降のUWB技術への関心の高まりを受けて、RenesasがIoTデバイスへの安全確実なアクセスを推進、3db Accessは次世代UWBの開発を図っている旨。


≪グローバル雑学王−607≫

古代ギリシアより語り伝えられる伝承文化で、多くの神々が登場し、人間のように愛憎劇を繰り広げる物語、ギリシア神話について、

『世界の神話』
 (沖田 瑞穂 著:岩波ジュニア新書 902) …2019年8月22日第1刷発行

より2回にわたって見ていく1回目である。ギリシア神話は、以下の三種の物語群に大別できるという。
 1.世界の起源   …世界の始まり
 2.神々の物語   …オリュンポス以前、オリュンポスの世界
   ※オリュンポス=海抜2917メートル。ギリシャ神話で主神ゼウスをはじめとするオリンポス十二神の居所 といわれる聖山。
 3.英雄たちの物語 …人間の起源、英雄の誕生、英雄の神話
今回は、,よび△凌析辰里いつか、そしてオリュンポスの神々が次々に生み出した5つの人間の種族が語られていく。


4 ギリシアの神話 …2分の1

◎多くの神話が残されるさまざまな文献
・ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』  …紀元前8世紀後半
 →「トロイ戦争」に関わる
・ヘシオドス『神統記』『仕事と日々』    …紀元前8〜前7世紀初め
・『ホメロス風讃歌』            …紀元前8〜前6世紀
・アポロドロス『ビブリオテケ』       …紀元前1世紀頃
・オウィディウス『変身物語』(ラテン語)   …ローマ帝政初期(紀元前後)

⇒「天地創世――「混沌からティタンの誕生まで」」
 …世界のはじまりの神話
 *はじめに混沌のカオスだけがあった
 *そこからガイア(大地)、タルタロス(地底の暗黒界)、エロス(愛)が生まれた
 *そのあとカオスから、エレボス(闇)とニュクス(夜)が生まれた
 *ニュクスとエレボスが結婚し、アイテル(天上の清らかな光)と、ヘメラ(昼)を産んだ
 *大地のガイアは、自分ひとりの力でウラノス(天)と山々と海を産んでから、息子のウラノスと結婚して男女6人ずつの神々を産んだ
  →これら12神をティタン
 *ガイアはまた、キュクロプスという三つ子の怪物と、やはり三つ子のヘカトンケイルという怪物を産んだ
―世界の最初期の段階で、「エロス」すなわち「愛」が生じたことになっている
―インドでも、「原初の愛」というテーマが共通して見られる

⇒「ウラノスとクロノス(父子の争い1)」
 *ガイアが産んだ怪物たちを、ウラノスは地底深くに戻してしまった
 *激怒したガイアは、アダマス(ダイヤモンドの語源)という鋼鉄よりも頑丈な金属で、大鎌を造った
 *ウラノスをそれで罰するよう、子供のティタンたちに命令した
 *末子のクロノスがその役を引き受けた
 *ウラノスの男性器を鎌で切り落とし、背後へ投げ捨てた

⇒「アプロディテの誕生」
 *ウラノスの男性器は海に落ち、その中に美と愛の女神アプロディテが誕生した
 *その女神の入った泡は、キュプロス島に着いた
 *季節の女神ホライたちが天上へ連れて行き、神々の仲間入りをさせた

⇒「クロノスとゼウス(父子の争い2)」
 *ウラノスを去勢したクロノスが次の天界の王になり、姉でもあるレイアと結婚、3人の女神と2人の男の神を次々に産んだ
 *ところがクロノスは、子供たちが生まれるとすぐにレイアから取り上げて、自分の腹の中に飲み込んでしまった
  →息子によって天界の王の地位を奪われる運命にあるとガイアに予言されていた
 *レイアは、末の息子のゼウスを妊娠し、生まれるときになると、クロノスには赤子だと偽って産着にくるんだ石を飲み込ませた
 *成長するとゼウスは、ガイアの助言に従いクロノスにはき薬を飲ませ、子供たちを次々に吐き出させた
 *ゼウスはそれからきょうだいと協力して、自分の味方になる神々を、オリュンポス山の頂上に集めた
 *そこを本拠地として、クロノスやティタンたちと戦った
 *最後にゼウスはまたガイアの助言を受けて、ガイアの子で地底に押し込められたままの怪物、キュクロプスとヘカトンケイルたちを解放して味方につけた
 *クロノスをはじめとするティタンたちは、ゼウスによって地底の暗黒界タルタロスに幽閉された
―天地創世からゼウスの勝利までの一連の神話の中、世界の最初のときに生まれた大地の女神「ガイア」の役割
 →ガイアは、ウラノスを愛して子供をつくったが、その愛が裏返って憎しみになり、復讐を果たした
 →ガイアはクロノスに対しても、援助と憎悪の双方を見せた
 →ガイアは、ゼウスに対しても、愛憎両方を表わしている
―原初の女神ガイアは、夫や子供の神々に対して、あるときは愛情深く助力するが、簡単にその愛情を憎悪に変化させる、という恐るべき性質を示している

〇人間の種族の移り変わりと、人間の運命の決定についての神話

⇒「人類の起源――5つの種族」
 *オリュンポスの神々は、次々に5つの人間の種族を生み出した
 *最初の種族は「黄金の種族」
  →あらゆる善きことが備わっていて、たくさんの実りを惜しまず与えられた
  →しかし、大地に隠されて滅びてしまった
 *次は「白銀の種族」
  →前よりずっと劣った種族
  →互いに害し合い、神々に仕えようともせず、ゼウスが滅ぼした
 *その次が「青銅の種族」
  →恐ろしい剛毅な種族
  →自分たちの手で滅ぼし合った
 *その次の時代は、輝かしい「英雄の種族」
  →半神と呼ばれる英雄たちの時代
  →この種族を滅ぼしたのは恐ろしい戦
  →神話の中で語られている英雄たちの物語は、この世代に属している
 *最後は「鉄の種族」
  →今の人間たち
  →昼間は労働と悲嘆の止むときがなく、夜は夜で命をすり減らされる
―5つの種族が入れかわるが、その特徴は、「だんだん悪くなっていく」というところに
―ただし、青銅と鉄の間に、輝かしい「英雄の種族」が入れられ、これだけは神の血を引くすぐれた英雄たちの時代ということに

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