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元気なサムスンと、ちょっと変なサムスン

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インターブランド社の2013年の企業ブランド価値ランキングでは、アップルが1位、グーグルが2位となり、13年連続1位だったコカ・コーラが3位に後退した。米国以外の企業では8位にサムスン、10位にトヨタ自動車。サムスンのブランド価値が世界的である。サムスン電子の営業利益は2期連続で過去最高を更新しているなどの良い情報がある。

一方、今春のOECDの統計によると、特許など技術輸出額を輸入額で割った「技術貿易収支」で、韓国は加盟国中最下位に転落した。事業業績の素晴らしさと、それに反比例する知的財産などは、韓国とくにサムスンに言われてきたことである。

この状況を打破するように新しい分野を切り開く試みがサムスンから発信されているように筆者は感じる。その中で元気なサムスンとちょっと変なサムスンを筆者の観点から指摘してみたい。(ただし、ここで述べる事柄は、まったく筆者の独断です。間違っているかもしれません。そのことをお含みおきください)。

技術開発においては、次世代のフラッシュメモリの分野では東芝と激しく先陣争いを展開している。3次元構造の大容量、低消費電力の半導体でチャレンジを行っている。モバイル機器だけではなく、ビッグデータでもフラッシュメモリが使われる時代である。東芝も勝つ自信があると宣言しているが、どちらが先陣を切るかわくわくする競争である。フレキシブルディスプレイを使ったスマートフォン(Galaxy Round)の商品化も噂されており元気がいい。

スマートフォンの世界では、出荷台数やシェアはすでにサムスンがアップルを凌駕している。Galaxyがブランド化している。次々と新しいチャレンジを行っている。筆者は日本の電機メーカーでモバイル端末の企画開発に携わったことがある。今は熱心なモバイル機器ユーザーでもある。その中でサムスンの試みの何件かは筆者には奇異に感ずるものがある。

まずはカメラ機能についてである。サムスンはGalaxy Zoom(図1)を発売している。外見からしてカメラが主体で、スマートフォン機能が付属しているように見える。カメラは常時使うものではないのにもかかわらず、重くて大きなスマートフォンを持ち歩かなければならない。気に入ったスマートフォンとデジタルカメラは別々に所有した方がよい。その方がカメラとスマートフォンの新機種への更新・買い替え時期のずれなどに対処しやすいと思う。このGalaxy Zoomの企画段階ではどのような利点を見出したのか、ちょっと変だと思うし、知りたい。


図1 サムスンのカメラを充実させたGalaxy Zoom

図1 サムスンのカメラを充実させたGalaxy Zoom


次はスマートウォッチである。すでにソニーなども商品化しているが、スマートフォンとの連携で商品化したサムスン版スマートウォッチがGalaxy Gearである。(図2)これはGalaxy Noteと連動するものであり、ほかのGalaxyシリーズでは使えないという。ベストセラーのS3・S4でも使えない。すべてのAndroid OS機器につながるようにするのが普通の考え方であるが。なぜだろうか?アップルならiOSで対応して全ての機器に適用できるようにすると思う。電池の持ち時間は20Hというのも腕時計という概念からほど遠いと思う。通話時にはどのような姿勢で電話するのか、興味あるところである。周りから変な人と見られたくはない。


図2 サムスンのGalaxy Note 3とGear

図2 サムスンのGalaxy Note 3とGear


いつも身近にある本体を取り出せば済むことは本体に任せて、腕時計で済ませることだけを実装すればよいと筆者は考えるのだが。例えば、腕時計のカメラで写真を撮るよりGalaxy本体できれいな写真を撮った方がよいと思うのは間違いだろうか?

以上勝手なことを挙げたが、最初の商品化であり今後改善して行くのかもしれない。この点は、最初から完全なものを提供するというアップルのやり方(最近は必ずしもそうでないが)とは違っている。アップルのiWatchが登場するときにどのような商品であるかはすごく楽しみである。

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