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今後1年の見通し「半導体市場レポート2016年7月版」を発行

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今年後半からの1年の半導体市場はどうなるか。セミコンポータルは、半導体市場を世界の動向、経済状況、エレクトロニクス市場などから見て、どこに向かっているかを浮き彫りにし、半導体産業を支える製造装置産業についても予測データを集めた。それをまとめた電子メディア「半導体市場レポート2016年7月版」を発行した。

図 「半導体市場レポート2016年7月版」表紙

図 「半導体市場レポート2016年7月版」表紙


このところ、半導体産業を巡る動向は、電子産業を超え、企業・オフィスから社会インフラなどへと広がっている。WSTSが統計を取り始めた1976年は世界半導体市場の規模は34億ドルだったから、その100倍の3300億ドル程度に膨らんでいる。さらに最近は半導体産業に、グーグルやアマゾンまで参入してきた。ソフトバンクはARMを買収することで合意を得ている。中国は数兆円の投資資金を用意して、買収・設立など半導体産業を創出する計画を進めている。こういった複雑な状況の下で市場をどう見るか、をまとめた。

半導体産業は成長を続けているのであるが、1990年代中ごろまでは年率平均20%という大きな数字で推移してきたが、それ以降は年率平均3~5%という緩やかな成長に変わってきた。しかし、成長が止まったわけではない。従来は等比級数的に年率何%という成長でやってきたが、最近は毎年何ドルずつ増えている、という等差級数的な成長になってきたのである。それを見間違うと、もう落ち目の産業、ダメな産業というネガティブな見方をして、世界の競争から脱落する危険性がある。そうならないために、半導体市場を取り巻く環境をよく見て、自社の進むべき道を追求していくことが求められている。

半導体市場と関連して、危険なことは、スマートフォンはもうダメという見方だ。成長が10%を超えてこれまで成長してきたスマホ市場が数%に減ってきたことがその背景にある。スマホは2015年に約14億台以上、出荷されてきた。数%といっても1億台近いのである。スマホも等差級数的な伸びに変わり、2020年くらいまでに毎年1億台の等差級数的なペースで成長していくと予想されている。毎年1億台増えていくということは、等比級数的な成長率が毎年落ちていくことを意味する。スマホ市場に入れなかった企業は1億台の市場を毎年逃していることになる。

成長率が落ちているスマホ市場に積極的に参入し、増収・増益を4年続けている企業がある。少し前に紹介した新日本無線である(参考資料1)。AV機器中心でやってきた従来の戦略をガラリと見直し、スマホ向けのSAWフィルタやMEMSマイクロフォンなどで売り上げを急増させてきた。SAWフィルタもMEMSマイクも半導体技術と似ている。無線通信ではLTEやLTE-A、2020年の実用開始を目指す5G(第5世代のモバイル通信)などへも発展でき、さらにワイヤレス技術の全てに使える。

今後1年の半導体製品が使われる応用分野の動向も踏まえ、どのような成長を考えているか、さまざまな市場調査会社やアナリストに取材し、その答えを求めたのが「半導体市場レポート2016年7月版」である。

レポートの構成は次の通り:
1. 半導体産業が広がり、影響力が増加
2. 2016年の半導体市場は若干のマイナスか
3. スマホは年間1億台近い規模で成長
4. パソコンは不調、IT市場はクラウドベースへ
5. マイナス要因はDRAM
6. 製造装置
7. 2020年頃の有望市場
8. IoTの超少量多品種にどう対応するか
9. 参考資料18点

セミコンポータルは門戸を広く開けており、このレポートは会員以外でも購入できる。申込先はこちら。もちろん、これを機に会員になられることをお勧めします。

参考資料
1. 社員の心をつかみ4年連続、増収増益の道を歩む新日本無線 (2016/07/01)

(2016/08/02)

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