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10月に最もよく読まれた記事は、東芝メモリ売却遅延の記事

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2017年10月に最もよく読まれた記事は、「中国恐るべし! 東芝メモリ売却は本年度末までに完了できない恐れ」であった。これは、中国が東芝メモリに対して独占禁止法に抵触するかどうかの審査をすんなり通さないことをブロガーの服部毅氏が議論した記事。中国のファンドは米国半導体の買収を米政府よりできなくなったこと、中国が東芝メモリとの競合工場を建設していること、東芝メディカルシステムの売却に9ヵ月かかったこと、などをその理由に挙げている。

2番目によく読まれた記事は「一転、WD巻き込み売却はSK降ろしの茶番劇~フラッシュあっての東芝」であるが、これは9月に第1位になった記事。第3位の「東芝メモリの売却にWDのライバルSeagateも参加」では、東芝のプレスリリースにWestern Digitalのハードディスクの競合メーカー、Seagateも資本に参加していることを指摘したもの。それまでどの新聞にもこのことが触れられていなかった。

第4位の「依然として浮き沈みの激しいメモリビジネス」では、今の半導体好景気の要因はメモリ価格が高値で推移しているからで、生産量が大きく増えている訳ではない。今年の半導体はメモリが前年比58%増とバブルの様相を示しているが、2015年には大きなマイナス成長を記録した。メモリを除く半導体市場は2013年から2017年までプラス成長を継続してきたが、メモリを入れると2015年は2%減のマイナスであった。メモリビジネスは他の半導体よりも浮き沈みが激しい。

第5位は「半導体後工程OSATのトップ10位ランキング」だった。OSAT上位10位にはもはや日本の半導体後工程企業はいなくなった。唯一のOSATであったJデバイスをAmkorが買収したことによる。ただ、Jデバイスのホームページを見ると、「Jデバイス An Amkor company」と書かれており、ブランド名は残っている。

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