GUI操作で、ボード動作を実時間で観察、修正できるpSoC開発ツール
米Cypress Semiconductor社は、アナログ・デジタル混在のプログラマブルマイコンであるpSoCのビジュアルな設計ツールPSoC Express バージョン3を発表した。このツールを使えば、開発ボードを動作させながら設計状況をリアルタイムでモニターでき、しかも修正もできる。この結果、タッチセンサーのCapSenseや高輝度LEDを制御するEZ-Colorを使った設計の性能をモニターし改善できるようになる。

このバージョン3は、プログラミングコードを書く必要が全くない。ビジュアルなユーザーインタフェースを構成しているため、コピー&ペーストや、ドラッグ&ドローなどでアイコンなどを動かしながら設計できる。MicrosoftのVisual Studioのようなルックアンドフィールを持つインターフェースである。ウインドウのドッキングが自由に行え、ウインドウの切り替えも簡単だ。上の写真のように、アイコンベースでデバイスを指示、接続関係などを表すことができる。
加えて、設計すべきボードにつながっているUSBブリッジからI2Cバスを介してアプリケーションデータをモニターできることもバージョン3の特長である。PSoC Expressがこのデータを取得し記録しておくため、設計者は変数を選び、サンプリングレートを設定し、更新された変数をリアルタイムで観察できる。設計ボードを動作させたまま、コンフィギュレーションを変えることができ、システム性能を調整できる。
高輝度LEDをサポートするドライバや、ワイヤレスのドライバ、液晶ドライバも搭載している。日本時間8月23日午前1時に次のURLでウェッブセミナーを開催する予定である。