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2021年第2四半期、SamsungがIntelを再び抜いた

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7月末に韓国のSamsungとSK Hynix、台湾のTSMC、UMCなどの決算発表があり、2021年第2四半期(4〜6月期)の半導体メーカーの売上額や営業利益などの数字が出そろった。これによると、この四半期では半導体トップに君臨していたIntelが売上額でSamsungに抜かれたことがわかった。

2017年と2018年のメモリバブルの時期は、年間売上額でSamsungがIntelを抜いていた。しかし、その後2019年と2020年はIntelがトップを抜き返した。Intelがその間、成長への投資を怠り、売上額は停滞していた。2021年2月に元IntelのエンジニアだったPat Gelsinger氏をCEOに迎え、製造プロセスの強化や、ファウンドリビジネスの促進などを打ち出したものの、まだ結果として現れていない。財務出身の前CEOの時は投資、特に製造プロセス技術への投資を減らしたため、辞めたエンジニアが多かった。2月以来、Gelsinger氏の下でエンジニアを鼓舞する作戦を採ってきている。

2021年の第2四半期はIntelの売上額は、前年同期比わずか2%増の185億ドルにとどまった。これに対し、世界半導体2位だったSamsungの半導体売上額は、22.74兆ウォン(1ドル=1151ウォン)であることから197.6億ドルとなった。IntelはPC向けのクライエントコンピュータ事業部門は同6%増の101億ドルに伸ばしたものの、需要が拡大しているデータセンター部門が同9%減の65億ドルに落ちたことが大きい。しかも企業向けは回復したがクラウド向けのコンピュータが20%減となっている。ただし、前四半期と比べると、クラウド向けは18%増となっており、データセンター事業部門は確実に回復に向かっている。

Samsungが発表した22.74兆ウォンは、前年同期比で25%増、前四半期比で20%増となっており、17.88兆ウォンのメモリ事業が大きく成長している。これに対して、その他(ファウンドリ事業部門とシステムLSI部門)の伸びは前年同期比34.3%増、前期比6.1%増の4.86兆ウォン(4.22億ドル)だ。ファウンドリはテキサス州の寒波・大停電によって打撃を受けたが計画よりは早く回復でき、チップ供給を最大限に行っているという。メモリ部門の中でも、DRAMはサーバーとPC向けに好調さを保ち、NANDフラッシュは、サーバー用SSDとモバイルストレージがけん引、128層の第5世代V-NAND製品が伸びたとしている。

今年後半に関しては、メモリの好調さは新CPUのリリースでサーバーからモバイルまでビット成長が期待できるとして、DRAMは15nmプロセスとEUVによる14nmプロセス品、NANDは128層および176層への投入でさらに伸ばすとしている。ファウンドリ事業は平沢工場のS5ラインでの5nmおよび4nmプロセスの量産化で生産能力を最大にするとしている。

TSMCは、前年同期比28%増、前期比2.9%増の132.9億ドルとなった。営業利益率は39.1%と好調だ。売上額をけん引するのは5nm、7nmの製品で全売上額のそれぞれ18%、31%となる。すなわちこれらの先端プロセスで約半分の売上額を稼いでいることになる。16nmプロセスは14%であり、16nm以下のプロセスは全売上額の64%に及ぶ。微細化するとコストはかかるが、その分高く買ってもらうことで利益を生んでいる。

用途別では、スマートフォン向けが全売上額の42%、データセンターのサーバーやスーパーコンピュータなどのHPC分野が同39%となっている。つまりこれらの成長製品向けに80%以上を稼いていることになる。気になる自動車向けは全売上額の4%に留まっているが、車載向け半導体は前四半期比では12%増となっており、手を抜いている訳ではない。その前の第1四半期では30%増、20年第4四半期も30%増としており、いまだに自動車向けを増やし続けている。また、TSMCは、第3四半期の売上額も前期比でプラス成長の146~149億ドルという見通しを立てている。

メモリメーカー、SK Hynixの第2四半期の売上額は、前年同期比20%増、前期比22%増の10.32兆ウォン(約89.66億ドル)となり、営業利益率は26.1%と好調だ。同社は売上額の73%がDRAMでNANDフラッシュは22%、その他5%となっている。メモリ容量の拡大よりもASP(平均単価)の値上がりによる売り上げ増が大きい。ビット成長はDRAMで1桁の中ごろの%、NANDは低い一桁%だったが、ASPはDRAMが20%に近い10数%、NANDは10%程度の値上がりだった。

第2四半期における世界半導体メーカーの順位は、1位Samsung、2位Intel、3位TSMC、4位SK Hynixということになろう。おそらく5位のMicronは決算期が1カ月ずれており3〜5月期の売上額を74.2億ドルと発表しているが、4〜6月期に直しても順位は大きく変わらないだろう。

(2021/08/02)

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