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半導体製造装置市場に黄色信号

半導体製造装置市場に黄色信号が灯っている。
日本半導体製造装置協会が9月28日発表した、日本製半導体製造装置の8月までの受注額と販売額を見ると、B/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)は7月から1.00を割ってきている。あまりよい方向ではない。しかもB/Bレシオは、2月の1.31から3月に1.03と急落し、その後1.00を割り、6月にようやく1.02まで回復したものの、7月、8月と連続して落ち込んだ。

半導体製造装置 日本製造装置受注高


ただし、8月の販売額は対前年同期比18.7%増の1750億4800万円となり、プラス成長ではある。今年度の4月から8月までの累計を見ても対前年同期比で24.8%増の7943億8100万円となっている。実績はプラス成長で順調に見えるが、先行きはよくない。

B/Bレシオだけではない。受注額そのものも、8月単月は8.2%減の1384億4400万円にとどまっただけではなく、今年度4-8月の累計で見ても10.9%減の7350億5700万円となっている。受注額が減ってきている点に注意すべきだろう。

先行指標とも言われているこれらのB/Bレシオと受注額に加えて、検査用装置の販売額も落ちている。この検査用装置、すなわちテスターの販売額も景気の先行指標のひとつである。これはさらに良くない。4-8月の累計販売額をみると対前年同期比14.5%減の1222億8900万円にとどまる。テスターは製造装置と違い、今すぐ半導体チップの顧客が欲しがる装置であるため、製造装置の景気動向を占う上で極めて重要な指標のひとつといえる。

1年程度先の長期的な見通しはテスターの受注額からも伺える。4-8月の累計受注額は、1061億4800万円と、前年同期の1413億100万円から、24.9%減にも落ち込んでいる。製造装置産業は気を引き締めてかかるべきだろう。

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