日本製半導体製造装置、11月も10月同様、低迷中
日本製半導体製造装置の販売額に対する受注額の比であるB/Bレシオが10月の0.81から11月は0.75と一段と落ち込んだ。これは日本半導体製造装置協会(SEAJ)が発表したもので、B/Bレシオは販売額、受注額の3か月の移動平均をとっている。受注が落ちていることは厳しい。0.75という低い値もめったにないが、前年同期比での販売額、受注額とも減少していることはもっと厳しいことを表している。

ただし、対前月比でみると11月には販売額、受注額とも伸びてはいるが、喜んではいけない。昨年も同様に伸びていることから季節要因と考えるべきであろう。販売額は前年同期比で10月が36.5%だったのが11月には35.7%とほとんど変わっていない。受注額はさらに悪い傾向を示し、10月が前年同期比31.8%、11月には28.5%とむしろ低下傾向さえある。
前回の記事で10月に受注額、販売額とも前年同期比の30%台まで凹んだことを伝えたが、11月は同様に悪く、依然景気が低迷していると認識しなければならない。
(2008/12/25 セミコンポータル編集室)