2024年第1四半期の世界スマホ出荷台数、7.8%成長の2億8940万台に
世界のスマートフォン市場が2024年第1四半期(1〜3月期)には、台数ベースで3四半期連続、前年同期比でプラス成長になり、前年同期比7.8%増の2億8940万台と増えた。最も多くのスマホ台数を出荷したのはSamsungで、前年同期比0.7%減の6010万台、2位はAppleで同9.6%減の5010万台となった。発表したのは市場調査会社のIDC(参考資料1)。

図1 2024年第1四半期に出荷されたスマートフォン台数 出典:IDC
中国メーカーが新たに出てきており、特に華為科技に代わって、Transsion(伝音科技)が4位に急伸してきた。前年比84.9%増の2850万台を出荷した。昨年はOppoの方が上位だったが、今年は逆転した。Transsionはアフリカで一番出荷量の多いスマホメーカーで、アフリカ市場をターゲットとして低価格の製品を出荷している。スマホの機種として、Tecno、Itel、Infinixという三つのブランドを展開しており、中国、エチオピア、バングラディッシュ、インド、パキスタンに工場を持っている。
この所しばらく、3〜5位は全て中国メーカーが占めているが、この四半期も同様だった。ただ、Xiaomi(小米)は、ここ2年間、出荷台数を減らしていたが、ようやく戻ってきた。前年同期比33.8%増の4080万台となった。ただ、前期四半期のトップはAppleであり、Samsungは2位に甘んじていたが再びトップに返り咲いた。
スマホの出荷台数は少しずつ下がっているが、出荷金額に関しては横ばいか、少し上昇しているという。平均単価が上がってきたためだとしている。また、スマホの単価上昇を嫌い、スマホの中古市場が成長しつつある。IDCは、2023年の中古市場は646.95億ドルだが、年平均11.1%で成長し、2027年には1096億6600万ドルに成長すると予測している(参考資料2)。
参考資料
1. "Worldwide Smartphone Market Up 7.8% in the First Quarter of 2024 as Samsung Moves Back into the Top Position, According to IDC Tracker", IDC (2024/04/15)
2. "Worldwide Market for Used Smartphones Is Forecast to Surpass 430 Million Units with a Market Value of $109.7 Billion in 2027, According to IDC", IDC (2024/01/22)