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日本製半導体製造装置は3ヵ月連続過去最高を達成中

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日本半導体製造装置協会(SEAJ)が発表した9月の日本製半導体製造装置は、前月比9.7%増、前年同月比36.1%増の3809億2900万円であった。これは3ヵ月の移動平均で表した数字である。6月に2800億円台に落ちたものの、7月、8月、9月、と前月比で連続プラスとなっており、それぞれ過去最高記録を3カ月連続達成している。

日本製半導体製造装置の売上額推移

図1 日本製半導体製造装置の売上額


日本製半導体製造装置は、3ヵ月連続過去最高を更新し続けている。これを手放しで喜んでよいのだろうか。足元では、半導体不足がほぼ解消され、ほんの一部の分野だけがまだ続いているものの、需要が落ち始めている。在庫の整理が進んでおり、特にメモリ価格の下落が続いている。

一方で、これからのシステム設計の中核となるようなSoCやロジックはファウンドリで製造されており、ファウンドリの業績は順調に伸びている。TSMCが発表した9月までの3カ月間(第3四半期:3Q)の決算では、前四半期比11.4%増、前年同期比では35.9%増の202.3億ドルを記録した。昨今はドル高であるため、台湾元ベースではそれぞれ14.8%増、47.9%増の6131.4億台湾元とさらに好調である。

同じく台湾のファウンドリながら最先端のラインを作らないUMCの売上額も好調だ。売上額は前四半期比4.6%増、前年同期比34.9%増の753億9200万台湾元と良好で、営業利益率は40%を確保している。つまり、最先端ではなくともファウンドリビジネスは儲かるのである。

日本製半導体製造装置が好調なのは、これらのファウンドリ向けが多いのかもしれない。ただ、キオクシアとWestern Digitalとの共同ファブが完成したことでメモリ用の製造装置も足元の不況の先を狙ったメモリ投資の影響も加わっている可能性がある。

TSMCは今年の設備投資は前四半期での見通しよりも1割少ない36億ドルと下方修正している。しかし、下方修正いうよりも新工場建設を少し延ばしただけで投資することには変わりはないとしている。キオクシアやTSMCの見方にあるように半導体メモリは一時的な調整期に入っているだけで、長期的に成長産業であることには変りはないため、今回は不況に入るものの、いつ脱出できるのかと心配するような悲壮感は見られない。

参考資料
1. 「日本製半導体製造装置の販売額、過去最高の3400億円を突破」、セミコンポータル (2022/10/07)

(2022/11/01)

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