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スマホとタブレットが共に急回復中

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スマートフォンとタブレットの市場が急速に回復している。スマホは2020年全体では前年比5.9%減の12億9220万台だったが、2020年第4四半期には前年同期比4.3%増の3億8590万台と久々にプラス成長を示した。タブレットはさらに勢いがあり、2020年全体で同13.6%増の1億6410万台とプラス成長だが、2020年第4四半期には同19.5%増の5220万台と大きく成長した。この市場動向は米調査会社のIDCが発表したもの(表1〜4)。

表1 2020年におけるスマホ出荷台数 出典:IDCのデータを元に筆者が作成

表1 2020年におけるスマホ出荷台数 出典:IDCのデータを元に筆者が作成


表2 2020年におけるタブレット出荷台数 出典:IDCのデータを元に筆者が作成

表2 2020年におけるタブレット出荷台数 出典:IDCのデータを元に筆者が作成


スマホは、華為科技の製品が第4四半期に42.4%減と大きく落ちたものの、米国製半導体製造装置を使って製造された半導体チップが9月15日から事実上、華為への輸出ができなくなった。この前までは華為特需といわれるほど、華為向けの半導体IC製品が殺到し、華為は在庫を十分に確保した。とはいえ、それ以降は徐々に華為製スマホの出荷が下がり、第4四半期に大きな落ち込みを経験した。それでも、2020年通年では華為のスマホ出荷台数はその半分の21.5%減に平均化された。スマホの出荷台数全体ではここ1〜2年、減少気味に推移していたため、全体では第4四半期にプラスになったとはいえ、20年もマイナス成長となった。


表3 2020年第4四半期におけるスマホ出荷台数 出典:IDCのデータを元に筆者が作成


表4 2020年第4四半期におけるタブレット出荷台数 出典:IDCのデータを元に筆者が作成


スマホは第4四半期だけを見ると、Appleが9010万台を出荷し、2位Samsungの7390万台を大きく突き放した。これはiPhone 12シリーズ製品の成功によるもの。この第4四半期のAppleの伸びは前年同期比22.2%増となった。Appleは通年でもプラス成長で、出荷台数は前年比7.9%増の2億610万台に達した。通年でSamsungが9.8%減の2億6670万台と低下してきたため、Appleとの差が2019年の約1億台から6000万台へと縮まった。

華為が第4四半期に42.4%減と大きく沈んだ分、小米とOppoがそれぞれ32%増、10.7%増と伸ばし、出荷台数をそれぞれ4330万台、3380万台とした。小米は通年でも17.6%増の1億4780万台とプラス成長した。

タブレットは、ここ数年ずっと下降気味だった。しかし今年はテレワークやテレ教育などの需要が増え、年全体でも二けた成長したが、第4四半期は約20%も成長した。2017年の4990万台を超える5220万台に達した。特にキーボード取り外し可能なタイプが使いやすさの観点から伸び、27.9%成長した。もはや競合相手はモバイルパソコンとなった。キーボード着脱可能なタブレットはMicrosoftとAppleの製品が売れたという。

タブレットの出荷台数では、Appleは第4四半期に同19.5%増と2桁成長を遂げ、1900万台出荷し、iPadは特に教育現場で採用された。2位のSamsungは44.9%増と大きく伸ばし、1010万台になった。着脱可能なタブレットが売れたという。もっとも大きく伸ばしたのはLenovoで、120.6%増の560万台に達した。やはり着脱可能なクロムブック・デュエットが大きく伸びたという。

(2021/02/03)

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