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2007年の世界半導体市場、DRAM、FLASH、MPUの価格競争により下方修正

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1.8%増の2,520億ドル予想

2007年の世界半導体市場について、前年比1.8%増の2,520億ドル規模へと、従来より下方修正の予測がSIAから発表された。5月末にはWSTSから、同様に2007年は2.3%増の2,535億ドルの予測が出たばかりで、WSTSも下方修正している。SIAは、従来2007年の市場を10%の2,738億ドル規模となると予想していた。

SIAでは2006年から2010年の5年間、平均年成長率5.4%増が見込まれ、2010年には3,060億ドル規模になるとの見方でいる。

マイクロプロセッサ、DRAM、NANDフラッシュメモリ、この3種の半導体の平均単価下落が大きく影響している。

Worldwide Semiconductor Revenues

アプリケーション別の半導体需要では、以前としてPC・コンピュータ関連が半導体需要の39.6%を占めている。PC販売台数は2007年10%増の成長が見込め、2億5,500万台に達するものとみられており、今後もPCは半導体需要を大きく牽引していくアプリケーションである。但し、マイクロプロセッサーは熾烈な価格競争により、1,6%減の326億ドルとなる見込みである。DRAMもMPU同様、価格競争下にさらされているが、2007年は2.0%増の345億ドル規模となる見込み。2007年4月のDRAM価格は、2006年12月の33%減に下落している。

ハンドセット市場の伸びは緩やかになっており、2007年は10%増の出荷増が見込まれる。10%増の出荷、すなわち、1億台の出荷が同年見込まれることになる。

顕著な成長を見せているのが、パーソナルメディアプレイヤー(PMP)やMP3プレーヤーである。出荷台数ベースで20%以上の成長が期待され、2億1,500万台が予想されており、NANDフラッシュメモリの需要が望まれる。しかし、WSTSによると、NANDフラッシュも厳しい価格競争下にあり、出荷台数が2007年4月現在、前年同月比54%増にもかかわらず、平均価格は35%減となっている。

ディスクリート、オプト素子、センサー、アナログIC、MOSマイクロなどは、半導体市場全体の伸びと同じ成長率が期待されている。また、MOSロジックは5.7%増の成長が見込まれている。

2007年応用別半導体市場予想

SIA Spring 2007 Forecast Breakdown


半導体設備投資については半導体売上高の20〜22%が過剰在庫を生み出さない指標として考えられており、2007年もそのレンジに入ると予想される。

Total Semiconductor Capital Spending

(図表出典はSIA発表資料による)

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