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メモリ投資が大きく落ち込み設備投資額は半導体全体で3%減の990億ドルに

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2020年における半導体設備投資額は、前年比3%減の990億ドルになりそうだ。市場調査会社のIC Insightsはこのような見積もりを発表した(参考資料1)。昨年は1023億ドルだったが、ピークの2018年の1059億ドルにはまだ及ばず回復しない見込みとなる。しかし、急激に投資が増えた2017年の956億ドルよりは多い。

Worldwide Semiconductor Capital Spending Trends (2002-2020F)

図1 世界半導体の設備投資額の推移 出典:IC Insights


新型コロナウイルスによる経済活動の低迷で、投資額は全体として減ると見ている。ただし半導体の設備投資はすぐに結果が出るものではなく、長期的に回収していくコストである。財務上はアセットとして扱い、減価償却の対象になる。それでも今すぐ投資するのは2〜3年後の半導体産業に期待するからだ。

今年の設備投資の内訳についてもIC Insightsは明らかにしている。特に大きく減額するのはメモリメーカーだ。Samsung、SK Hynix、MicronのDRAMメモリトップ3社の設備投資は、2019年には397億ドルだったが、2020年には336億ドル、と15%も低下する。メモリ以外の半導体メーカーの投資は少し増額で、2019年の626億ドルから4%増の654億ドルになると見積もった。

ファウンドリメーカーの投資額として最大手のTSMCは、2019年に前年比17%増、2020年にはさらに同8%増と増やしていく。2019年には2018年より45億ドルも増やしたが、2020年の増加額は5億6300万ドルにとどまる。中国のSMICは、2020年に前年よりも11億ドル増加する。ファウンドリ企業による設備投資額は、全半導体設備投資額の29%を占めるようになり、存在感を高めている。

参考資料
1. Global Semiconductor Capex Forecast to Drop 3% Again This Year (2020/04/16)

(2020/04/21)

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