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NANDフラッシュ、単価下落でも売上額は増加

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NANDフラッシュの需給状況は、供給が需要を上回り、単価が下がっている。第2四半期(2Q)には、単価は前四半期比10%程度下落した。しかしビット需要が高まり、2Qの販売額は3.5%上昇した、と市場調査会社のTrendForceが発表した。メモリ単価の下落はビット需要を押し上げ販売額はむしろ増加する、という本来のメモリビジネスを取り戻した。

表1 NANDフラッシュ市場 出典:TrendForce

Table: Revenue Ranking of Branded NAND Flash Suppliers for 2Q18


2QにおけるNANDフラッシュ各社の売上額は平均3.5%アップに対して、Samsungは1.8%増にとどまり、東芝は3.3%増、Micronが7.6%増と押し上げ、SK Hynixは11.8%増と懸命に増産している様子がうかがえる。NANDフラッシュ市場のランキングはトップのSamsung、2位東芝メモリ、3位Western Digital、4位Micron、5位SK Hynix、6位Intelという順序は変わらない。

売り上げの大きかったHynixは、ビット出荷が19%も伸び、特に中国のスマートフォンメーカーとSSDメーカーからの強い需要があり、単価はQoQ(Quarter on quarter: 前四半期比)で9%下落したが、売り上げが11.8%増の17億3000万ドルの売上額につながった。Hynixのビット需要は、iPhone次機種からの要求にも支えられてさらに高まりそうだ。また、Hynixの72層の3D-NANDフラッシュ製品がSSD市場で受け入れられ、今年末には同社の企業向けSSD出荷数の50%以上にこの製品が見込まれている。

東芝メモリもビット需要の伸びに支えられてきた。東芝のビット需要はQoQで10%伸びたため、単価が5%強下落したものの、2018年第2四半期の売上額はQoQで3.3%伸び、31億4000万ドルとなった。Western Digitalは、ビット需要が5%にとどまったものの、単価の下落はQoQで4%にとどまったために売上額は0.3%増の23億7000万ドルを確保できた。

Samsungは、中国のスマホメーカーからとサーバーやデータセンターの需要により、ビット需要QoQで15%増を第2四半期に得ていたが、供給過剰により単価を10%以上下げられたため、売上額は1.8%増の59億3000万ドルにとどまった。

この結果、NANDフラッシュ市場全体で、QoQで10%程度の単価の値下がりがあったものの、強まったビット需要によって、販売額は3.5%増の162億9490万ドルとなった。

参考資料
1. Samsung、NAND工場をDRAM生産拡張へ切り替え (2018/02/21)

(2018/08/17)

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