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半導体製造装置、今年も2桁成長、とSEMI予測

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半導体製造装置は2018年もプラス成長で、前年比10.8%増の627億ドルになりそうだ、とSEMIが予測を発表した。2017年に過去最高の566億ドルを記録した半導体製造装置市場は、今年、さらに来年もプラス成長になるとSEMIは見ている。

図1 世界半導体製造装置の予測 出典:SEMI

図1 世界半導体製造装置の予測 出典:SEMI


2018年の地域別市場では、韓国が昨年に引き続き最大で、約180億ドルと見込まれている。2位は台湾ではなく、中国が初めて上がった。装置を伸ばしているデバイスは何と言ってもメモリである。メモリを主体に製造している韓国、そしてこれからメモリへの参入を本格化させている中国がNANDフラッシュとDRAMの製造設備を大量に購入し生産ラインを増強する。

一方、スマートフォンのアプリケーションプロセッサを主力品目としている台湾のTSMCはメモリの高騰によるスマホ需要の停滞で、プロセッサも停滞しファウンドリ売り上げも足踏みしている。このため製造装置の新規増強には踏み切れず、2018年は前年の7.2%減の107億ドルにとどまっている。中国の次が日本の32.1%増の伸びで86億ドルとなっている。NANDフラッシュの東芝とCMOSセンサのソニーの投資が大きい。

2018年の装置カテゴリー別市場は、ウェーハプロセス処理装置市場が11.7%増の508億ドル、その他の前工程装置(ファブ設備装置、ウェーハ製造装置、マスク/レチクル製造装置)が12.3%増の28億ドル、組み立ておよびパッケージング装置が8.0%増の42億ドル、テスト装置が3.5%増の49億ドルと、SEMIは予測している。
2019年もSEMIは、史上最高のプラス成長で、7.7%増の676億ドルと予測している。特に国を挙げて半導体産業育成に走っている、中国の装置販売額は2019年に46.6%増と急増をし、173億ドルに達すると見ている。韓国は163億ドルと予測され2位に、台湾は123億ドルで3位になると予測する。

参考資料
1. 直近の世界半導体ランキング、メモリメーカーが躍進 (2018/03/20)

(2018/07/10)

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