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NANDフラッシュランキング; 東芝、2位を死守するも背後に影

NANDフラッシュ第2位の東芝と4位のMicron Technologyとの市場シェアの差が2017年第1四半期は7.3%ポイントあったが、第2四半期には4.6%ポイントに詰まってきた(表1)。第1四半期から第2四半期での上位6社の売上額は平均8%で成長したが、東芝は0.5%しか伸びなかったからだ。

表1 2017年第2四半期におけるNANDフラッシュのランキング 出典:TrendForce

表1 2017年第2四半期におけるNANDフラッシュのランキング 出典:TrendForce


東芝の市場シェアは第1四半期には18.8%だったが、第2四半期に17.5%に落ちた。第3位のWestern Digitalは同様に17.4%から17.5%に上がり東芝と並んだ。第4位のMicronのシェアは同11.5%から12.9%に上昇し、17億600万ドルに達した。東芝は3D-NANDフラッシュの生産投資が経営のキャッシュフロー問題で遅れたため、シェアを失った。これまでのところ、新型iPhone 8をはじめとしてApple向けの需要に対応することが最優先で、手が回らなかったともいえる。しかし、業界全体が供給不足だったために救われたという面がある。

Micronは企業向けSSDが好調で、平均ビットコストを上げながらも3D-NANDフラッシュの生産量を増やしたことで、売り上げを前四半期比20.8%増と伸ばした。

Samsungは、企業向けの大容量SSDが好調で、前四半期比11.6%増の47億410万ドル、シェアも34.4%から35.6%へ伸ばした。東芝と同じ四日市工場でNANDフラッシュを生産するWestern Digitalは、パソコンのOEM市場が弱かったため、モバイルおよび一般小売り市場にシフトし、同社の第2四半期のNANDフラッシュ売り上げの50%以上をシフトした市場で占めたという。これにより前四半期比8.6%増、前年同期比70%増を記録した。Micronでは、さらにデータセンター向け企業グレードのSSDが前年同期比7%増しか伸びなかったが、クライアントSSDが同14%成長した。

第5位のSK Hynixは中国のスマホメーカーの不振により、ビット出荷量は前四半期比6%下がったが、平均単価が8%上がったことによって、前四半期比0.7%減で済んだ。

第3四半期はどうか。今年後半に新型スマホの発売を控え、需要は強い。またクラウドへのシフトも大きなトレンドに乗り、データセンター向けの企業グレードSSDの引き合いも強く、価格は維持されそうだ。このため、引き続き好調に推移しそうである。

(2017/08/24)
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