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DRAM市場は絶好調、前四半期18.2%増、前年同期比21.3%の伸び

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2016年第4四半期におけるDRAMの世界販売額が前四半期比18.2%増と非常に大きく伸びて世界で124億5400万ドルになった、と市場調査会社のTrendForceが発表した。1位Samsung、2位SK Hynix、3位Micronの順位は変わらないが、PC用DRAMが特に伸びた。

表1 2016年第4四半期における世界のDRAM販売額 出典:TrendForce

表1 2016年第4四半期における世界のDRAM販売額 出典:TrendForce


モバイル用DRAMの需要が強く、PC用のDRAMの生産を抑え気味だった上に供給が不十分だった。このため、PC用DRAMモジュールの価格は30%以上も上がったとしている。DRAMの供給不足はサーバ用にもモバイル用にも押し寄せている。DRAMメーカーは増産し始めているが、その効果が出てくるのは2017年の後半になるだろうとTrendForceは見ている。

1位のSamsungは前四半期比12.0%増の59億1800ドル、2位SK Hynixは27.3%増の33億3000ドル、3位のMicronが24.4%増の24億2100万ドルとなっており、この3者だけでDRAM市場の93.7%を占め、4位以下は6.3%しかない。寡占化が非常に進んだ製品分野である。

今後、DRAMメーカーのテクノロジーは18nmプロセスへと移る。Samsungは第17ラインで18nmプロセスに投資し、2017年末までに出荷する計画である。SK Hynixは2017年後半に18nmプロセスに移行し始める。MicronではMicron Memory Taiwanが2017年1月に18nmプロセスの生産を始めたという。

2016年第4四半期の124億5400万ドルという数字は、前年同期比では21.3%増となっており、DRAM市場の回復は鮮明になっている。

(2017/02/15)

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