2016年2Qの世界のスマホ販売台数は4.3%増、中国Oppoが急伸
スマートフォンの世界販売台数が2016年第2四半期(2Q)は前年同期の4.3%増の3億4400万台になった、と米調査会社のGartnerは発表した。トップ5社の内、中国企業が3社を占めた。5社の中でAppleだけが出荷台数を同7.7%減らし4439万5000台となった。
表1 2016年第2四半期における世界のスマートフォン販売台数(単位は千台)
出典:Gartner
トップのSamsungは、同6.5%増の7674万3500台と伸ばし、2位のAppleがシェアを落としたため、シェアの差は10%ポイント近くも離れた。SamsungはハイエンドのGalaxy S7をリリースしたのに加え、ローエンドのGalaxy AおよびGalaxy Jシリーズが中国市場で売れたと見られる。
Appleは次機種のiPhone 7が秋に発売されるという予測が出ており、それまで待っているという向きもある。Appleは中国(台湾を含めたGreater China)とアジア太平洋地域で最大の同26%も出荷台数を減らした。北米と西欧でもマイナスだったが、東欧や中央アジア、サハラ砂漠以南のアフリカではむしろ同95%以上伸ばした。
最も伸び率が大きかったのは、中国の新興勢力Oppo社で、同129%(2.29倍)増加した。低価格のR9スマホが売れたようだ。手ぶれ防止機能を導入し自撮りに最適化し、急速充電機能も加えたことで、競争力が付いたとGartnerは分析する。
中国では、国外販売に強い華為技術が着実な15.9%の伸びを示したが、ここ1〜2年急伸してきた小米科技の出荷台数はほぼ横ばいの1553万台に終わった。小米を追い越してOppoが4位に浮上したが、他にBBK通信装置社も10位以内に滑り込んだ。中国市場では国内メーカーの熾烈な競争が展開している。