中国でファブレス半導体が急増、急成長
米国の市場調査会社IC Insightsは、2014年におけるファブレス半導体のトップ50社について調査した。これによると、中国におけるファブレスICメーカーが世界トップ50社のうちの9社を占めた。2009年には1社しか登場しなかった。今月末にその詳細なレポートを発表するという。

図1 中国のファブレスICメーカーは急成長 出典:IC Insights
図1は、2014年にトップ50社に入っている中国のファブレス半導体を示す。2009年はHiSiliconしか50社ランキングには入らなかったが、2014年には、HiSiliconを含み9社が入っている。中でもSpreadtrumは最近、急成長している。
2014年、世界ファブレス半導体50社の売り上げ合計は805億ドルとなり、その内の8%が中国勢となっている。ファブレス50社の総計805億ドルは、日本と欧州の半導体売上額を合わせた金額の2倍と大きい。今回、50社の内、米国の半導体は19社、その売り上げは全体の64%にも達する。日本のファブレスは1%にも満たず、その他のアジア(韓国やシンガポールなど)も6%しかない。
50社のレポートはまだ出ていないが、中国においてはファウンドリやIDMよりもファブレス半導体がこれからも成長していくだろう。
(2015/01/09)