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2014年上半期の世界半導体トップ20社ランキング

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2014年上半期における世界の半導体企業トップランキングを、市場調査会社のIC Insightsが発表した。これによると、上位3社は従来と変わらないが、合併した3社が合併前の単純合計額よりも大きく売り上げを伸ばしている。

表1 2014年上半期の半導体トップ20社ランキング 出典:IC Insights

表1 2014年上半期の半導体トップ20社ランキング 出典:IC Insights


トップ20社が占める売り上げの伸びは10%増、その額は21億ドル。ただし、ファウンドリの売り上げも含むためこのまま世界の半導体企業の売り上げにはつながらないが、目安にはなる。それもファウンドリの売り上げが半導体企業全体の売り上げを一部ダブルカウントしている訳ではない。Appleのファウンドリを行っているSamsungの売り上げはそのまま半導体企業の売り上げとなるからだ。IC Insightsは今年の半導体の伸びを7%としているが、上半期の実績はそれ以上の伸びを示したことになる。

上半期の売り上げの中で、特に7位から20位までの企業の入れ替わりが多い。AMDが二つも順位を上げ、MediaTekはM-Starの買収(2014年2月1日)を含み、38%増という大きな伸びを示した。スマートフォン向けアプリケーションプロセッサの売り上げを中国やアジア市場で大きく伸ばした。今年の売り上げは70億ドルを超える可能性がある。

合併では、旧Hewlett-Packard、Agilent Technologiesから独立したAvago TechnologiesがLSI社(旧LSI Logic)を2014年5月6日に買収した効果が表れている。ただし、これら3社の伸びをできるだけ正確に表すため、2013年上半期の数字は合併前の両社の売り上げを足している。合併した分が増えている訳ではない。

この上半期は、メモリメーカーが絶好調だ。特に、Micron+エルピーダ、SK Hynix、Samsungの伸びは19%、20%、17%と二桁成長を達成した。メモリメーカー以外で2桁成長を達成したIDMは、17%増のInfineon Technologies、15%増のFreescale Semiconductor、14%増のNXP Semiconductor。これらはカーエレクトロニクスや、セキュリティなどの分野に力を入れている。また、ファブレスに転身してからようやく成長したAMDも26%増と好調である。

日本メーカーは円安の影響があり、残念ながら2桁成長を達成していない。ソニーが4%増、ルネサスは1%増だが、東芝は9%減とマイナス成長を記録した。

詳細情報は、The McClean Report―A Complete Analysis and Forecast of the Integrated Circuit Industryを参照。価格は3490ドルから。

(2014/08/07)

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