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IHSも2013年の世界半導体トップ25社ランキングを発表

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2013年の世界半導体メーカートップ25位ランキングを米市場調査会社のIHS Technology (旧アイサプライ)も、IC Insights(参考資料1)に続き発表した。IC Insightsの調査とは異なり、IHSのランキングにはファウンドリを含んでいない。合計額が世界の半導体産業規模を表すようにするためだ。

表1 世界半導体企業のトップ25社ランキング 出典:IHS Technology

表1 世界半導体企業のトップ25社ランキング 出典:IHS Technology


表1によると、1位から3位までは前年と変わらず、Intel、Samsung、Qualcommの順。4位にはMicron、5位にSK Hynixというメモリ専業メーカーが入った。DRAM、NANDフラッシュなどのメモリに強いメーカーがSamsungや東芝と共に上位を占めている。

メモリ以外のメーカーで昨年と比べて2桁成長を遂げたところは、36.1%増のMediaTek、30.6%増のQualcomm、13.7%増のNXP Semiconductorsの3社。MediaTekとQualcommは共にスマートフォンやタブレット向けのアプリケーションプロセッサやモデムチップで大きく伸ばしている。特に、MediaTekは前年の18位から2013年は14位に上がった。

3番目に伸びの大きなNXPは、HPMS(高性能ミクストシグナル)部門が標準品部門よりも大きく成長した(参考資料2)。特に、自動車関連21%増、工業&インフラ用20%増、ポータブル&コンピューティング用50%増と大きく伸ばした。NFCなどのID用は13%増にとどまっている。ディスクリートや標準ロジックなどの標準品は、前年比2%減となったが、HPMS部門が前年比19%増と大きく伸ばしたことで、会社全体として13%増を超えた。NXPの全製品に占めるHPMS部門の割合は75.5%、標準品部門は残りの24.5%となる。

IHSが調査した2013年の世界半導体市場全体は、前年比5.0%増の3181億4700万ドルとなった。地域別では、米国に本社を置く半導体メーカーの売り上げは8.7%増で、世界全体の52.4%を占める。アジア太平洋地域に本社を置くメーカーの売り上げは伸びが大きく14.7%増で、世界の25.3%を占めるようになった。日本に本社を置くメーカーは低迷が続き17.9%減と大きく後退した。


参考資料
1. 2013年の世界半導体ランキング、出荷額が確定、Micronが5位に躍進 (2014/04/02)
2. NXP Semiconductors Reports Fourth Quarter and Full-Year 2013 Results (2014/02/06)

(2014/04/28)

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