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スマホの世界ランキング、中国勢がのし上がる

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スマートフォンメーカーの世界ランキングを市場調査会社のIC Insightsが発表した。これによると、1位サムスン、2位アップルの常連に3位LG、4位にレノボが伸びた。日本勢でトップ12社に入っているのはソニーだけであるが、中国勢は4社も入り、サムスンの想定ライバルにのし上がってきた。

表1 世界のスマートフォン出荷台数ランキング(数字は百万台) 出典:IC Insights

表1 世界のスマートフォン出荷台数ランキング(数字は百万台) 出典:IC Insights


このランキングは金額ベースではなく、出荷台数ベースで表しているため、売り上げを反映しているわけではない。このランキングで目立つことは、サムスン、アップルの合計シェアが2012年は50%に達していたが、2013年は47%に低下することだ。その分、他のメーカーが伸ばすことになる。特に、韓国LGと中国のレノボ、ZTE、華為に続くYulong/Coolpadに勢いがある。Yulong社のCoolpadは中国政府のTD-LTEの認証を取ったばかりで、米国のVerizon向けとも噂されている。3位LGの4900万台から7位ソニーの4000万台までの4社はひしめき合っているようだ。

中国4社の勢いは、その合計台数でみると、2011年の2900万台が2012年に9800万台と3倍に増え、2013年はさらに1億6800万台と増えそうだ。コンピュータメーカーであるレノボが2012年に急成長し、2013年も倍増させる見込み。中国勢と対照的にノキアは2011年の7700万台から2013年3400万台へ、台湾のHTCも同4500万台から2013年2200万台へ、カナダのRIM (Blackberry) も同5100万台から2100万台へといずれも半減させてシェアを落とす。

中国勢はやはり中国内とアジア太平洋市場において低価格スマホとして台数を伸ばしているようだ。200ドル以下のスマホが多く、中には50ドル以下で売られる機種もあるという。ただ、低価格スマホの動向は無視できず、2013年は3億1000万台になりスマホ全体の1/3から、2017年までに46%に増える、とこの市場調査会社は予測している。

(2013/11/15)

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