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オプト・センサ・個別のデバイスは半導体市場の19%占めるまでに成長

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市場調査会社のICインサイツ(Insights)は、全半導体市場の中で、IC以外の製品を光デバイス(Optoelectronics)とセンサ(Sensor)、個別半導体(Discrete)からなるOSD分野が毎年伸びていると発表した。2002年にはOSDデバイスが半導体全体の14%を占めていたが2012年には19%へと伸ばしている。

表1 2012年に伸び率の高かったオプト・センサ・個別デバイス 出典:IC Insights

表1 2012年に伸び率の高かったオプト・センサ・個別デバイス 出典:IC Insights


WSTSの調べでは2012年の半導体全体の売り上げは2.7%減だったが、ICは4%減となった。ICインサイツの調べではOSD製品は19%増となった。2011年が18%増だったから伸び率はさらに高まったという訳だ。表1で示した製品群は2012年に最高の売り上げを記録したもの。これらは2013年も成長するとICインサイツは見ている。

OSD製品の中でも大きく伸びたのは、OのオプトエレクトロニクスのCMOSイメージセンサと照明用LEDランプ、センサはMEMSセンサが大きく伸ばした。

CMOSイメージセンサは表1の成長製品の中で最も顕著な伸びを見せた。2011年の58億ドルから22%増の71億ドルを記録した。CMOSセンサは従来のCCDセンサに代わる受光センサという位置付けがなされている。CCDセンサは2012年から2017年にかけて年平均-2.4%の割合で縮んでいくが、CMOSセンサは2017年までに年平均12%で成長していくとICインサイツは予想する。

照明用の高輝度LEDは、2012年に20%増の95億ドルに達し、2017年には200億ドルのレベルに達するだろうと見ている。逆にこれまでの照明用LEDは液晶テレビやモニターのバックライトに使われていたが、この用途はもはや飽和気味に推移している。このため全体としてLED照明は18%の伸びにとどまっている。

センサ/アクチュエータの81%は2012年にMEMS技術を使った製品になった。MEMS製品の52%がセンサで48%がアクチュエータである。2012年にはアクチュエータ全体の販売額が10%低下したため、MEMSデバイスの販売額も2011年の71億ドルから70億ドルに低下した。

MEMSデバイスは今後も成長し続け、2017年にはセンサとアクチュエータを合計すると135億ドルになると見込んでいる。これは年平均14%成長に相当する。数量ベースだと、今後5年間で17.4%増の97億個になると予想している。

(2013/03/15)

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