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世界の半導体、2012年もやはりファブレスは伸びたが、IDMはマイナス成長

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2012年、ファブレス企業は6%のプラス成長を果たしたが、IDMは4%のマイナス成長だった、とICインサイツ(Insights)が発表した。過去14年間の中でIDMの方が高い成長率示したのは2010年だけ。その他の年はすべてファブレスの方が伸びた。

図1 ファブレスとIDMのIC売り上げ成長率 出典:IC Insights

図1 ファブレスとIDMのIC売り上げ成長率 出典:IC Insights


1999年から2012年までの14年間の中で、例外的な2010年はIDMが34%成長しファブレスは29%成長にとどまった。この年は、DRAMとNANDフラッシュメモリが非常に高い伸び(それぞれ75%増、44%増)を示したが、メモリを手掛けているファブレス企業がほとんどなかったためにファブレス産業全体の伸びが緩かった。

1999年からの世界半導体全体とファブレスの平均年成長率CAGRはそれぞれ、5%、16%と大きく差がついた。この間、ファブレス産業は7倍に膨らんだ一方で、IDMは1.5倍弱にとどまった(図2)。


図2 ファブレスとIDMのIC売り上げ推移 出典:IC Insights

図2 ファブレスとIDMのIC売り上げ推移 出典:IC Insights


ファブレス産業は2012年には、世界半導体売上の27.1%を占めるほどにまで成長した。この比率は過去最高。その5年後の2017年には、ファブレスは世界半導体売上の33%を占めるようになると予想している。ファブレスの対極にあるファウンドリも同様に強くなっていくと見ている。

(2013/01/11)

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