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2011年半導体・FPD製造装置の合計販売高は上方修正で1兆7032億円に

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SEAJ(日本半導体製造装置協会)が発表した、2011年の日本製の半導体製造装置とFPD製造装置の合計販売額は、1兆7032億円と、2011年1月予想の1兆6682億円から350億円を上方修正した。このうち、半導体製造装置は550億円の上方修正だが、FPD製造装置は200億円の下方修正となった。

図1 半導体とFPDの製造装置予測 出典:SEAJ

図1 半導体とFPDの製造装置予測 出典:SEAJ


この傾向は、スマートフォンやタブレットPCなど携帯機器が好調であることをよく表している。携帯機器が爆発的に伸びるとそれに使われる半導体は伸びる。一方のFPDは携帯機器の伸展は、中小画面が伸び大型画面が伸びないことを意味する。大型画面のテレビ市場では3D TVが話題作りでは評価されたものの、現実には規格統一やコンテンツ不足が期待を下回ったものとSEAJは見ている。しかもテレビ用液晶パネルは過剰在庫によりパネル価格が下落している。

半導体製造装置は日本市場での販売実績も上向いている。この場合の半導体製造装置は、日系企業と海外の外資系企業の製造装置を足したものと定義している。2010年の日本市場での販売高は、1月には3953億円と見積もっていたが、実際には4165億円と212億円増加した。2011年は1月には4114億円と見ていたが、7月は5295億円と1181億円も増加する予測を立てた。ただし、2012年は慎重になり、5173億円と-2.3%と微減を予測している。


図2 日本市場における半導体製造装置の販売高予測 出典:SEAJ

図2 日本市場における半導体製造装置の販売高予測 出典:SEAJ


半導体製造装置の世界市場での販売高は2011年では、ピークとなった2007年の73%にとどまっているが、日本市場では半分程度にしか達していない。

(2011/07/07)

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