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NANDフラッシュのランキング、2大メーカーが75.4%の市場シェアを占める

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2010年第3四半期におけるフラッシュメモリーのトップランキングを、市場調査会社TrendForceのメモリー調査部門であるDRAMエクスチェンジが発表した。それによると東芝の健闘が目立ち、2010年の前期(第2四半期)は33.1%のシェアであったが、今回35.7%と伸ばし、首位サムスン電子の39.7%に迫ってきた。

表 2010年第3四半期のフラッシュメモリー上位ランキング 出典:DRAMeXchange

表 2010年第3四半期のフラッシュメモリー上位ランキング 出典:DRAMeXchange


ただし、ランキングの順位は前期と全く変わっていない。トップ5社全体での売り上げは対前期比で6.9%成長し、その成長率の平均を超えたのは東芝とハイニックスだけだった。第2四半期は47億6000万ドルに対して第3四半期は51億ドルと上昇した。この間、ビット需要は前期比で17%伸びたものの平均単価ASPは約9%下落した。これは価格低下を望むメモリーカードメーカー、USBメモリーメーカーなどの価格プレッシャーによるとしている。

東芝の業績は、円高の影響でドル建てでは有利に働くが、第2四半期と比べて4%程度有利に働いたことを差し引いても、大きく成長した。今後もNANDフラッシュの市場は広がる。特にタブレットPCとスマートフォンがストレージとしてのNANDフラッシュをドライブするためだ。従来のPCや携帯電話に代わるこれらのドライバはNANDフラッシュにとっては当分追い風となろう。

(2010/11/11)

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