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06〜09年の半導体市場成長率CAGR9%見込む

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 2006年〜2009年の半導体市場は、CAGR9%で成長し、2009年には3,210億ドル規模になるとの予想がSIAから発表された。
 SIAによると、2005年の半導体市場は、2,275億ドル、2006年は、年率9.4%増の2,488億ドルになると予測されている。2007年には同10%増の2,738億ドル、2008年には同10.8%増の3,034億ドル、2009年は調整期として成長率が少し下がり、5.8%増の3,210億ドルになると見られている。

2006年〜2009年半導体市場成長予測


 半導体成長の主たる牽引役は民生機器。従来からある民生機器の中で、デジタルカメラ、デジタルTV、MP3プレイヤーは既に半導体需要の20%を占めるほどに成長している。新規民生機器はさらに多くの半導体を包含することが見込まれている。携帯機器向け需要では、さらに半導体市場の20%を左右することが予想される。また、車、PC、他の電化製品等、主役は消費者であり、半導体市場の過半数が消費者向け需要となると見られている。


2006年〜2009年市場成長予測

 2006年には、携帯電話の出荷台数は、20%増と10億台となる見込み。1台平均46ドルの半導体が含まれる携帯電話は、PCに次いで民生機器2番目の半導体アプリケーションとなっている。他に伸びている機器は、デジタルカメラの11%増(出荷台数ベース)、MP3プレイヤーの35%増(同)、デジタルTVの56%増(同)、PCの10%増(同)。
 SIAのScalise会長は、もはや、最高機能で最高値のPCの顧客対象は企業ではなく、シアターサウンドやグラフィックを要求するゲームマニアであると述べた。
 製品別には、MOSロジックデバイスが最大の製品市場。同市場は、デジタルコンシューマ製品、ワイアレス機器、プログラマブル機器に牽引され、2009年までCAGR8.1%の成長が見込まれている。


2006年〜2009年市場成長予測
2006年〜2009年市場成長予測


 DRAMは、CAGR14.6%増と、最大の成長率が見込まれており、DRAMはPCのWindows VISTA搭載に向けて、2006年、2007年大きく成長すると期待されている。
 DSP(Digital Signal Processors)はDRAMに次いで2番目のCAGR,13%増が見込まれている。携帯電話、ハイビジョンビデオなどの新規コンシューマー製品向けが牽引役となる。
 また、産業向け、ワイアレス、やその他ポータブル電子機器向けに期待されるアナログICは、CAGR11%増が予想されている。
 フラッシュでは、今回初めて、NANDとNORに分かれて見通しが発表された。NANDフラッシュは、MP3やデジタル写真向けのストレージメディアのハードディスク置き換えにより、2009年まで11.3%のCAGRが見込まれている。ラップトップPCのディスク置き換えの観点では、2009年のラップトップPCの25%がNANDフラッシュになるとの予想。NANDフラッシュは、2006年の117億ドルから2009年には163億ドルになる見込み。

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