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ファウンドリのGlobalFoundriesがOSATのAmkorと手を結んだ理由

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ファウンドリのTSMCがOSATトップの台湾ASEとタイアップしているように、ファウンドリの大手GlobalFoundriesもOSATの米Amkorと戦略的なパートナーシップを結んだ。これにより、ファブレスや半導体ユーザーは、プロセスからパッケージングまでのサプライチェーンを確保できる。狙うのは欧州のユーザーのいる市場だ。なぜか。

Dresden / GlobalFoundries

図1 ドイツのドレスデン市の街並み 出典: GlobalFoundries


ファウンドリは前工程を請け負うが、ウェーハ完成後のパッケージングはOSAT(後工程とテストの製造請負業者)に依頼することが多い。ファウンドリビジネスは、半導体製造の前工程のプロセスを受け持つが、ウェーハが完成した後、パッケージングしなければIC製品として使いにくい。そこで、ファウンドリはパッケージング専門のOSATとパートナーシップを組むことでユーザーを囲い込みたい。

GlobalFoundriesが手を組んだのはAmkorだった。欧州の顧客囲い込みで両社の思惑が一致したからだ。GFの本社は米国ニューヨーク州だが、運営の中心はドイツのドレスデン工場であり(図1)、欧州最大の工場だと言われている。欧州でのOSAT企業はほとんどいなかったが、唯一ともいえるのが、ポルトガルの西、大西洋に面したポルト市にあるAmkorの工場である。

GFのドレスデン工場でプロセス処理を終えたウェーハをポルト工場に送り、パッケージングまで済ませるというサプライチェーンを構築することができる。これまでGFは300mmウェーハのバンプ取り付け作業とソーティングの生産ラインを持っていたが、これをポルト工場に移管する計画だ。これによって、Amkorのポルト工場は欧州最大のOSAT工場となるという。ただし、GFは移管する装置とプロセス技術の所有権と知的財産権を今後も持ち続ける。

Amkorポルト工場にとっても、GFからの先端パッケージング技術が手に入り、生産量も拡大できるというメリットがある。両社の提携により、ファウンドリからパッケージングまで一貫したサプライチェーンが欧州において構築できることは、欧州が得意とする自動車産業にとってもメリットは大きい。EUのCHIPs法案のサポートも狙っているようだ。

(2022/02/24)

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