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CES2021、AMD CEOの基調講演;コロナで大きく変わったことは何か?

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CES 2021は完全オンラインだ。おかげで自宅から基調講演を聴くことができた。AMDのCEOであるLisa Sue氏の基調講演では、新型コロナの感染拡大(パンデミック)で大きく変わったことをMicrosoft、Hewlett-Packard、Lenovo、アニメフィルムのクリエータ、レーシングカーのドライバーなど多彩なゲストが口を揃えて言っていたことがある。

図1 CES 2021のオンライン基調講演でのAMD CEOのLisa Sue氏

図1 CES 2021のオンライン基調講演でのAMD CEOのLisa Sue氏


それは、新型コロナの感染拡大によって、パソコンが欠かせないツールであることを再認識した、ことだった。ここ数年間、パソコンの時代は終わった、これからはモバイルやクラウドの時代だ、と騒がれてきた。しかし、テレワークやテレ教育などによってパソコンを使った仕事が見直されたのである。「PCs are more essential」がこの基調講演での合言葉であった。PCの重要性をSue氏およびパートナーとして登場した人たちが再認識した。

もちろん、AMD自身も新型コロナの感染拡大によって、パソコンの重要性を再認識したが、AMDは新型コロナ前の2019年後半から急に成長するようになった。新型コロナ下の2020年第1〜第2四半期の売上額は、四半期でそれまで最高だった2019年の第4四半期の実績よりも下がったが、その感染拡大の中でもTexas大学やToronto大学、Vermont大学などに寄付を行い、医療従事者のコンピュータに同社のハイエンドプロセッサEPYCシリーズを提供、DNA解析のための研究スピードを高める支援を行ったという。GPUのRadeonも提供し、コンピューティングパワーを高めたと医療関係者から感謝されたとしている。直近の2020年第3四半期はこれまで最高の28億ドルの売上額を達成している。

MicrosoftのCPO(最高製品オフィサー)からもAMDとのコラボレーションについてパソコンやゲームX-Boxを共同開発しただけではなく、MSのクラウドプラットフォームであるAzure上でも共同作業してきたことを明かした。やはりパソコンはもっと欠かせないツールであることを再認識したと語っている。

Sue氏は、新製品のCPUであるRyzen 5000シリーズについても語っており、7nmプロセスでノートPCを狙った応用であり、低消費電力ながら高性能でゲーム用にも使えるとしている。8コア、16スレッドのマルチコアのZen3アーキテクチャを採用、画像速度も120フレーム/秒のビデオを見られるとしている。今年出荷する予定の新製品だ。

HPもPCは欠かせないツールで中心になったと語っている。コロナの拡大により自宅からオフィスに接続してつながるようになった。AMDの新製品を使って、今年のパソコンをデザインしており、セキュリティも強化するとしている。

Lenovoの楊元慶CEOも「少し前まではスマホやタブレットに力を入れていたが、今はPCが欠かせないツールになった」と語っている。もちろんPCで常時オン・常時接続を実現する5Gでの接続も重要という。加えて、PCでAIなどのイノベーションに注力している。

コンピュータアニメーションを手掛けるIndustrial 3D社のコンテンツクリエータは、グラフィックスで重要な性能はやはりレンダリングであり、AMDのGPUにも期待している。スケールとフレキシビリティを、コスト効率を上げて実現してほしいという。例えば4K 、8Kと解像度が上がっているが、この先は16Kも望み、圧縮技術や高速フレームレートへも展開を期待する。

レーシングドライバーもPCを使ったシミュレーションによって自宅で、次のレースをイメージできるのがうれしいと語っている。ゲームだけではなく、エラーデータの解析や風洞実験解析、500GB ものデータでシミュレーションでき、巨大なデータを利用して、先のカーブを読むこともできるという。レーシングチームの技術担当者もダイナミックなシミュレーションによって競争力を付けるとしている。

ハイエンドのプロセッサEPYCシリーズは、医学研究に使われていることに加え、気象予測(Weather Research Forecast)にも使えることをSue氏は訴求した。IntelのハイエンドプロセッサXeonとの演算スピードを比較し、32コアのEPYCプロセッサは競合より68%速いと自信を見せた。

(2021/01/13)

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