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2025年の半導体市場はどうなるか、SPIマーケットセミナーで議論する

2024年第4四半期における半導体企業の決算報告が相次いで出てきた。AIデータセンター向けのNvidiaやTSMC、AIに伴うHBMメモリメーカーも好調だ。一方、ルネサスエレクロニクスやIntel、NXP Semiconductors、Texas Instruments、Analog Devices、STMicroelectronicsなどは前年同期比で減収減益(営業損益)という結果で、いずれも産業用・自動車用の半導体が強い企業である。2025年はどうなるか。

セミコンポータルでは、SPIマーケットセミナー「2025年の世界半導体市場」を2月26日(水)にオンラインで開催する。参加はオープンで、セミコンポータルの会員だけではなく、会員以外でもどなたでも参加できる。市場調査会社オムディアのアナリストである杉山和弘氏を迎え、オムディアの持つデータを使いながら2025年をどう見るかを話していただく。セミコンポータルからは編集長の津田が市場調査会社各社の見方や半導体製造装置や材料の予測などを紹介する。

半導体各社の業績は、マネージメント(経営陣)がまずい場合を除くと、各社の得意な市場に左右されることが多い。今はAIデータセンターが急成長しており、多くの調査会社は従来のデータセンターの成長率は一桁と見るが、AIデータセンターは2桁成長と見ている。

やはりAIがけん引する状況はエッジAI、データセンターを問わない。AIはやはり一時的なブームではなく、半導体が全領域に広がることと同様、AIも全領域に広がるだろう。その理由についてもお話する。

一方で産業機器をはじめとする産業用、自動車用は回復が進んでいるのだろうか。セミコンポータルでは、それらの見方、産業向け自動車向けに強い企業の見方や、さまざまな産業用・自動車向け・民生用などに強いファウンドリなどの業績もカバーして、未来を予想する上で参考にしている。具体的な業績なども紹介し、2025年の見通しをある程度予想してみよう。

このSPIマーケットセミナーでは、2025年の世界半導体市場に関してAIデータセンター、それ以外の市場などがどうなるか、半導体製造装置市場や材料市場はどう見るか、さらに半導体市場をけん引するドライバはAIデータセンターに変わったのか、これまで半導体を大量に消費するコンピュータとスマートフォンの市場はどうなるのか、議論していきたい。

(2025/02/07)
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