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半導体不況はいつまで続くのか、マーケットセミナーを8月23日に都内で開催

7月20日、台湾のTSMCが2023年第2四半期(2Q)決算報告を発表し、前年同期比で減収・減益になったことがわかった。日本経済新聞は翌日、「『半導体不況』越年へ、TSMC、通期も減益幅拡大 PC・スマホ向け実需戻らず AI向けは来年に本格需要」という見出しを付けて、TSMCのCEOであるC. C. Wei氏が2023年12月期の通期見通しを約10%の減収になる、と報じた。

SPIマーケットセミナー:世界半導体市場、2023年後半から1年はどうなるか


半導体不況は、メモリから始まり、その販売額は昨年の後半から少しずつ減少してきた。11月にはその落ち込み度合い(前年との差で100億ドル前後減少)が大きく、それが今年の5月まで続いている。6月のデータがまだ表れていないため、はっきりしたことは言えないが、昨年6月はまだ前年よりも多いプラス成長を示していた。ただし、やっとプラス程度にとどまっていた。そして7月から10月までは20〜30億ドルのマイナスを推移していた。11月以降に100億ドル前後の大きな落ち込みが5月までは続くようになった。5月は122億ドルのマイナスであり、この時点では回復の見込みはまだなさそうだ。

半導体不況はいつまで続くのか。未来のことは誰にも分らないが、手掛かりを探ることはできる。未来予測関係の本や手法を見ても、将来、例えば10年後のあるべき姿を描き、その時点からバックキャスティングして予想を立てる、という作業が行われている。しかし、未来が見えるわけでは決してない。しかも、想定する将来図が間違っていれば、その手法は全く役に立たたない。

手がかりは一つや二つではない。たくさんある。まるで推理小説のようにさまざまな現象や情報から、関係性を自分なりに求めて最終的に結論を出すことになる。そういった地道な作業が必要になる。

セミコンポータルが2016年から始めたマーケットセミナーでは、こちらが予測するのではなく、さまざまな市場調査会社の資料を集め、その状況をお伝えする。セミコンポータルはメディアであり、報道機関であり、自ら独自の市場調査をしていない。ただ、できるだけ多くの市場調査機関の情報を集め、参加者にお伝えすることが開催の趣旨だ。

しかし、それだけでは不十分かもしれないと考え、実際の市場調査会社の方に登場していただき、その調査会社が集めた情報を基に講師としてお話ししていただくことも始めた。8月23日に開催する「SPIマーケットセミナー:世界半導体市場、2023年後半から1年はどうなるか」では、市場調査会社Omdiaの主席アナリストである南川明氏を招き、Omdiaがどう見るかを解説していただく。

そして今回のマーケットセミナーは3年ぶりに対面で、東京・神田駅前のエッサム神田ホール1号館で開催する。オンラインでの参加もできるハイブリッド方式だ。

対面だと思う存分発言できるというメリットがあり、その場でみんなと一緒に考えることができる。特に今回は、Q&A終了後に、会場参加者限定ディスカッション会を開催する。ディスカッション会では、「今回のテーマとは直接関係ないかもしれないが、こんなことを聞いてみたい」とか「あんなことを聞いてみたい」、そして、持っている問題意識やテーマについても一緒に議論することができる。もちろん、今後の景気動向について深い議論も可能である。

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