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2023年の半導体市場、世界はどう見るか

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2023年の世界半導体産業はどうなるか。セミコンポータルは、2023年2月21日13:30〜16:00にSPIマーケットセミナー「世界半導体市場、2023年はどうなるか」をオンラインで開催する。

SPIマーケットセミナーを2月21日に開催

図1 SPIマーケットセミナーを2月21日13:30から開催


メモリトップのSamsungやSK Hynixなどから2022年第4四半期の業績が発表され、メモリ事業は赤字になった模様だ。SamsungはファウンドリとCMOSセンサやディスプレイドライバ、アプリケーションプロセッサなどの非メモリ部門があったために半導体部門としては赤字を免れたが、Hynixは1.7兆ウォン(約1700億円)の赤字だった。Micronも厳しい。日本のキオクシアから発表はまだないものの、昨年10月からフラッシュメモリ向けのウェーハ投入量の3割を削減する生産調整を続けている。

いずれも2022年9月までの四半期は黒字を継続してきたが、売り上げは第4四半期になってストンと落ち、営業利益が減少し赤字に転落したようだ。ウクライナ戦争で始まった世界的な経済不振と、中国のゼロコロナ政策による経済の落ち込み、これらによるICチップや半導体デバイスの在庫調整などがあったため、需要が減少し生産量を減らす必要があったためだ。もちろん増えすぎた在庫も減らしていかなければならない。

こういった不況のサインとなるデバイスが実はメモリである。メモリは1台のシステムには少なくともビットではなくバイト単位(8ビット)で大量に使われるからだ。プロセッサやアナログなどのICは、集積化が進んだために、ほぼ1台に1個しか使われないだろうが、メモリは大量に使われる。それもパソコンやサーバーのようなコンピュータだけではなく、スマートフォンや組み込みシステムにもメモリは入り込むようになった。数量が多いために単価のわずかな値上がり・値下がりの幅が大きく、景気の影響を受けやすい。

2022年第4四半期でも黒字化を達成した企業には、産業向け・車載向けIC製品を作ってきたところが多い。それでもそれらの企業から製造を委託しているファウンドリの業績も黒字ではあるが、その黒字幅は前四半期よりも小さくなっている。つまり、ファウンドリや産業向け、車載向けもこれから厳しくなることを示唆している。TSMCが設備投資額を抑える方針を発表したことは、これからの厳しさを表している。

直近の厳しい状況に対して、2023年はどのような年になるだろうか。さまざまな市場調査会社からのデータを集め、2023年の半導体市場を俯瞰してみる。また、市場調査会社だけではなく、さまざまな半導体企業がどう考えているか、についてもレポートする。このマーケットセミナーはセミコンポータルの会員でなくても、誰でも参加できるオープンなセミナーである。

詳細はこちら SPIマーケットセミナー「世界半導体市場、2023年はどうなるか」

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