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半導体景気はいつまで続くか−「半導体市場レポート2017年7月版」

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半導体市場は好調だ。メモリの供給不足が単価を上げ、メモリメーカーは潤っているが、システムにはメモリだけを使う訳ではもちろんないため、ほかの半導体チップも好調に推移している。好況はいつまで続くか。セミコンポータルは、世界半導体市場の動向、経済状況、エレクトロニクス市場などから見て、どこに向かっているかを浮き彫りにするため、pdf版「半導体市場レポート2017年7月版」を発行した。

図1 「半導体市場レポート2017年7月版」表紙

図1 「半導体市場レポート2017年7月版」表紙


半導体市場レポートの発行と同時に、これを解説するセミナー「世界半導体市場、2017年後半を津田編集長と議論する」も8月8日(火)に13:30から東京港区の機械振興会館で開催する。参加費は無料だが、会員しか参加できない限定方式を採った。

半導体産業は絶好調である。一般には、ここにきて急に復興したように受け取られているようだが、半導体産業はこれまで通り、着実に成長を続けている(図2)。これが片対数グラフで描くと、成長が止まったように見えるのである。この「錯覚」を勘違いして、10数年も前から、半導体産業はもう斜陽だとか、半導体からエネルギーだとか、落ち目の産業のように受け取られてきた。この話は、7月19日のSPIワークショップ「市場・統計データの見方」で紹介させていただいた。


図2 WSTS(世界半導体市場統計)の発表した世界半導体市場の推移 出典:WSTSの数字をセミコンポータルがグラフ化

図2 WSTS(世界半導体市場統計)の発表した世界半導体市場の推移 出典:WSTSの数字をセミコンポータルがグラフ化


半導体は1995年前後まで年率20%で成長を30年も続けてきた産業であり、とてつもない勢いで急成長した産業なのだ。この成長の度合いをクルマで表現すると、あり得ない数字になる。スタンフォード大学でシリコンバレーの研究を続けている櫛田健児氏によると、1971年モデルのフォルクスワーゲンが半導体のムーアの法則で進展し続けていたら、現在のワーゲンは最高速度4828km/時、燃費1100万km/リットル、価格4セント、と考えられない数字になるという。

半導体産業は図2でみるように着実に成長する産業へと変わってきた。この変化を正確にとらえていなければ、斜陽産業とみなしてしまう。セミコンポータルは、産業のエンジンはやはり半導体であることを認識している。それを核にして民生、産業、企業向けなどから社会インフラ向けへと変貌していることが最近の特徴だ。この認識を元に、現状の半導体産業の分析から、今後1年の見通しをこのレポートにまとめた。

さまざまな市場調査会社やアナリストに取材した結果が「半導体市場レポート2017年7月版」である。2017年後半1年の短期的な市場見込みだけではなく、2020年に向けて中長期的にどのような市場が見込めるか、といった視点も追加した。A4で30ページ立てとした。

レポートの構成は次の通り:
第1章:いま半導体産業で何が起きているか
第2章:応用市場はむしろ、今年後半活性化
第3章:市場調査は続々、上方修正
第4章:製造装置市場はITバブルを超える
第5章:中長期的な5大トレンドが絡む
参考資料32点

セミコンポータルは門戸を広く開けており、このレポートは会員以外でも購入できる。申込先はこちら。ただし、会員になれば、会員限定セミナー(年に2回開催)にも参加できる。これを機に、会員になられることをお勧めします。なお、8月8日の講演資料と「半導体市場レポート2017年7月版」のセット販売もする。

(2017/08/03)

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