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コネクテッドカー時代と、2017年の半導体市場展望

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セミコンポータルでは、2月に2回、セミナー、SPIフォーラムを開催する。一つは、一般的な参加者も歓迎するSPIフォーラム「始まるコネクテッドカー時代」であり、もう一つは会員限定のSPIフォーラム「世界半導体市場、2017年を津田編集長と共に占う」である。前者は、自動運転に向けて直近に問題となっている、つながるクルマの問題を洗い出し議論するセミナーで、後者は2017年の半導体市場はどうなるのかを、様々なデータから議論していく。

クルマ同士やクルマとインフラがつながるコネクテッドカー時代は、2018年4月から欧州でのeCallサービスを機にいよいよ本格的に始まる。これは、欧州で発売されるすべてのクルマに通信モジュールの装着が義務付けられ、事故が起きた時にすぐに救急車が駆けつけるサービスである。交通事故を起こした本人に意識がなくてもすぐに病院に行けるため、これまで助からなかった命を救える。


図1 オートモーティブワールド2017

図1 オートモーティブワールド2017


1月18日から始まった「オートモーティブワールド 2017」では、国内外の半導体メーカーが10社以上参加し、賑わいを見せたものの、ルネサスエレクトロニクスとソシオネクストが不参加であった。ルネサスは今年、独自のプライベートコンファレンス&展示会のDevConを開催するため、控えたのであろう。ちなみにInfineon、Qualcomm、Bosch、Linear Technology、Cypress、Vishay、ON Semiconductor、Xilinx、ローム、STMicroelectronics、新日本無線、リコー電子デバイス、Intersil、旭化成エレクトロニクスなどに加え、香港ベースのLEDメーカーTruly Semiconductor、クルマ用ASICのドイツのCreative Chipsなどが顔を合わせた。

半導体メーカーにとってカーエレクトロニクスは、自動運転、コネクテッドカー、電気自動車などクルマをより安全に、より環境にやさしい社会を実現する。もちろん、「走る・曲がる・止まる」といった基本機能は言うまでもなく、燃費改善をはじめとする低運転コストも実現する。

セミナーのテーマをコネクテッドカー時代としたのは、従来のG-Bookをはじめとする専用ネットワークではなく、インターネットやWi-Fi(802.11p)を軸とする汎用技術によるワイヤレスネットワークを構成するから、将来のインパクトが大きいと考えた。2月16日に開催するSPIフォーラム「始まるコネクテッドカー時代」は誰でも申し込むことができる。
セミコンポータルの会員には割引があり、また2月9日までなら早期割引もある。

自動車応用は半導体ビジネスにとって大きな成長市場となるが、半導体技術の広がりはクルマや産業、民生だけではなく、ありとあらゆる世界に広がっている。ITやサービス産業は絵の応用だけではなく、ソーラーをはじめとする電力エネルギーを平均化したり、逆潮流や停電を防いだりするのにも使われる。2017年の半導体市場はどうなるのか。ここ1年の半導体市場はどのような方向に向かうのか。これをテーマとしたセミナーも開催する。これは、2月8日(水)開催で、セミコンポータル会員限定、参加費は無料である。申し込みは、以下のURLから;
世界半導体市場、2017年を津田編集長と共に占う

(2017/01/20)

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