セミコンポータル
半導体・FPD・液晶・製造装置・材料・設計のポータルサイト

このような時こそ一致団結してみんなで協力しよう

|

予想をはるかに超える巨大な規模の東北地方太平洋沖地震での被災者には心からお見舞い申し上げます。テレビで様子を見ていても本当に心が痛みます。言葉になりません。一刻も早い復興をお祈りします。

この地震は影響力も巨大だった。原子力発電所の完全停止は、計画停電という事態まで引き起こした。福島原発の発電能力は、第一原発が469万6000kW、第二原発は440万kWであり、共に完全停止したため、909万6000kWが止まったことになる。経済産業大臣が発表した通達資料によると、3月14日はこの約1000万kW分が止まったため、最大需要4100万kWに対して供給が3100万kWになると見込んでいた。このため計画停電を実施することを決めた。

産業界や家庭でもできる限りの節電に努めた結果、計画停電を実施した地区は東京電力が予想したよりも少なかった。東電は最悪のケースを想定して計画停電を決めた訳であり、産業界と国民がみんなで協力して節電に努めたからこそ、計画停電を一部で回避できたのである。電車は間引き運転や、運転時間制限などによって節電している。

みんなが節電せず、勝手にバンバン電気を使えば、本当の停電を引き起こしかねない。3月15日に海江田万里経済産業大臣が省エネへの協力依頼をさまざまな団体や工業会に通達している。この1000万kW(正確には909万6000kW)分が不足していることを考慮に入れて節電しなければ、本当の停電に見舞われると電力の復旧に非常に時間がかかることになる。

16日には東北電力も計画停電に踏み切る。しかし被災地への電力確保を優先してほしい。被災しなかったわれわれができることはできる限り節電に協力し、多少の不便は我慢し、一刻も早い復興に協力することである。こんな時こそ、一致団結して一刻も早い回復を実現することで日本を再認識させるべきだろう。

幸いにも多くの海外メディアは、今回の被災状況を、略奪が発生せず行儀よく避難生活を耐えている、整然とした日本人を称えている。こんな時こそ、みんなで助け合うという日本人のボランティア精神を褒めているメディアもある。菅直人首相の「一致団結して困難を乗り切ろう」というメッセージもNew York Times紙は伝えている。

月別アーカイブ