セミコンポータル
半導体・FPD・液晶・製造装置・材料・設計のポータルサイト

今年も「セミコンポータルエグゼクティブサマリー」発行、2010年の市場占う

|

毎年恒例といえるようになってきた、「セミコンポータルエグゼクティブサマリー」をまとめた。今回の特集は「2010年の半導体・FPD市場展望」である。ここでは、日米英のアナリストが予測する半導体市場、FPD市場、装置市場など、世界の半導体関連市場をまとめた。私は業界を取材し、世界中のさまざまな意見をこのレポートで集約した。この情報はネット上には掲載しない。

セミコンポータルエグゼクティブサマリー


半導体産業のみならず、2番底が来るという脅しがいまだにテレビから伝えられてくる。業界人の声を聞くと、「6ヵ月先までここまでポジティブなのに一体誰が2番底などと言っているんだ」、「マスコミがその片棒を担ぐから悪いのだ」といった意見がよく聞かれる。私はマスメディアではないが、そういった業界の声をこのブログで伝えてきた。

業界のことをあまり勉強しておられない方は失礼ながら「津田がブログで吠えている」ということをおっしゃるが、本当に業界をご存じの業界人の方は、私のブログにだいたい賛成していただけることが多い。というのは、津田のブログと称しながら、業界人の本音を伝えているからだ。取材ではあるが、相手の名前を出せない情報は山のようにある。しかし、この本音をぜひ伝えたいという熱い思いを私は持っている。

だから、「津田建二の眼」というブログ形式で意見のように述べている。実は半導体業界、エレクトロニクス業界の方々を取材しながら「お酒の席での本音」や「実はオフレコだけど」といった話がよくある。これをこのブログで伝えてきた。それがメディアの大きな仕事だからである。業界の方が心を許してお話してくれる情報が真実であれば、それを伝えるのがメディアの仕事である。ただし、取材源は決して明らかにしない。影響が大きすぎ、情報をくれた人が職場にいられない状況がありうるからだ。それを知らん顔して表面的な情報や、形式的な情報だけを伝えるメディアなら要らない。それなら企業や機関の広報資料で十分である。メディアは本音を書いて価値がある。

この「セミコンポータルエグゼクティブサマリー」は、本音を伝えるためにさまざまなソースや明らかにできないソースを含みながら、集約したものである。ウェブ上には掲載しない。セミコンポータル会員ならではの紙媒体サービスであるからこそ、本気で取材し本音を伝えた。だからこそ、資料の価値は高いと自負している。

さて、今年2010年の景気はどうなるか、エレクトロニクス製品は? 半導体製品は? 製造装置や材料は? 半導体に関わるさまざまな産業が今年はどう発展するか、実は今年は比較的予想しやすかった。昨年は実は大変困った。というのは、2008年9月のリーマンショックの影響を製造業まで受けて半導体チップが急速に売れなくなってきたからだ。2008年11月のWSTSの予測からアナリストたちの予測は一月ごとに変わってきた。当初の予想が急速に変わっていたのである。一月違うと予想は全く違っていた。このため、原稿の締め切りをギリギリまで引きつけながら、最新の予測を織り込んできた。

だからといって、今年の予測を無理に引きつけなかったという訳ではない。悲しいかな、長年メディアをやってきていると、できる限り新しい情報を紙で伝えようとしてできるだけ締め切りを引きつけようとする習性が身についてしまっているからだ。進行を管理している伊藤さんには心配をおかけした。この場を借りてお詫びと感謝を申し上げたい。

「セミコンポータルエグゼクティブサマリー」は大口会員には付帯サービスとして提供するが、小口の会員あるいは非会員には有料で提供する。問い合わせは以下のメール、または加藤あるいは伊藤(電話:03-3560-3565)まで、sales@semiconportal.com

月別アーカイブ