3月に最もよく読まれた記事は地震関連情報、上位5記事中3本を占める
2011年3月に最もよく読まれた記事は、3月14日のニュース解説「巨大地震発生、半導体工場は稼働を即時停止し、状況把握に懸命」だった。3月11日(金)に巨大地震が発生し、土日を挟んで、半導体電子業界は一体どのような状況にあるのか、を翌週の月曜日に最初に整理した記事である。
今回はトップ5のうち、3件が地震関連の記事である。第2位はニュース解説「アップルがiPad2を発表、モトローラのXoomとそっくりとの声」である。国内メディアがサムスンのギャラクシタブやスマートフォンを採り上げているが、米国メディアはiPadの対抗馬としてXoomを採り上げる記事が多く、日本との違いを極めて大きく感じる。
第3位はインダストリー「TIの美浦工場の被害は相当大きく、再稼働は最短でも5月になりそう」である。TIはどの半導体工場よりもいち早く状況を知らせ、回復のメドまでアナウンスした。このニュースでは5月を生産再開のメドとしていたが、最近の発表では4月になっている。自社にとって不利な情報をいち早く出すことを株式市場は歓迎する。不利な情報を正直にアナウンスすると株価は上がるのが市場での常識となっている。
第4位のインダストリー「自社が被害に遭遇しながらも義援金を寄贈する、わが日本の半導体・電子産業」では、東芝、日立、パナソニック、エルピーダなどが被災者、被災地区に義援金を送るというニュースが入ってきたので、それらをまとめた。
第5位 泉谷渉の視点「IBM、NECもレノボに敗北〜スマートフォン/タブレットの登場でPC時代閉幕か」では、中国のパソコンメーカーレノボが米国のIBMや日本のNECのパソコン部門を買収、売り上げを伸ばしていくのを見ながら、時代を考察している。