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シリコンウェーハの出荷面積の伸びは小休止

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シリコンウェーハの出荷面積がようやく一段落した。成長状態から安定状態に入った。SEMIのSilicon Manufacturers Group (SMG)が発表した2017年第3四半期におけるシリコンウェーハの出荷面積は、前四半期比0.7%増の29億9700万平方インチとなった。

図1 出典:SEMIの発表データを元にグラフ化

図1 出典:SEMIの発表データを元にグラフ化


この数字は前年同期比では9.8%増となり、史上最大面積の記録を塗り替えた。シリコン半導体の需要は堅調に推移していると、SEMIのSMG会長のGlobalWafers スポークスマン、企業発展V.P.兼チーフ監査室長リー・チョンウェイ(李 崇偉)氏は述べている。ただし、前四半期からはもはや横ばいという状況になってきている。

シリコンウェーハの出荷量を表す面積は、シリコン半導体の数量を表しているが、微細化が進むにつれチップ面積は小さくなるため、ウェーハ面積がたとえ横ばいとしてもシリコン半導体の数量は増えることに変わりはない。また、シリコンの半導体の売上に反映されるのはウェーハ投入から3〜4ヵ月と考えれば、この横ばいの状況は第4四半期の半導体売上額に影響が出るだろう。

現実に、WSTSの最新の前年比・前年差でみると(図2)、そろそろピークを迎えているように見える。この数字は3ヵ月の移動平均を取らずに生の数字を反映させたもの。その方が今後の見通しにつながりやすいからだ。3ヵ月の移動平均値は、過去3ヵ月の平均値なのでどうしても過去に引きずられやすい傾向がある。


図2 WSTSが発表した半導体売上額の前年度と比較 青い数字は差額、赤い線は比率を表している 出典:WSTSの公表した数字をセミコンポータルがグラフ化

図2 WSTSが発表した半導体売上額の前年度と比較 青い数字は差額、赤い線は比率を表している 出典:WSTSの公表した数字をセミコンポータルがグラフ化


ただし、半導体の成長が止まるわけではない。ひと段落した後、再び成長する産業だからだ。この傾向はこれまでと同じである。半導体産業が飽和あるいは下降するという兆候は全く見えない。ムーアの法則が止まっても産業の成長は続くのが、半導体特有の産業構造となっている。すなわち、人間の知恵であるソフトウエアを半導体に焼き付けることで今後の成長も可能になるという産業なのである。電子回路のハードは共通でもソフトで差別化することが進むが、そのソフトを焼き付けるハードが半導体である。加えて、平面から3次元化へとハードも進展している。新型メモリやディープラーニング向けのプロセッサなど新しいイノベーションも続出している。

(2017/11/08)

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