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06年Q2携帯電話、モトローラ伸び率トップでシェア2ポイント伸ばす

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 2006年第二四半期の携帯電話出荷台数はMotorolaが好調に推移し、シェアを前期の21%から23.1%へと2ポイント伸ばしたことが、アイサプライ社より発表された。同社によると、モトローラ社の第2 四半期の出荷台数は、第1 四半期に比べ業界伸び率トップの580 万台と出荷台数を伸ばした。

 モトローラ社の第2 四半期の携帯電話出荷台数は5, 190 万台に上り、第1 四半期の4, 610 万台から12.6%増となっている。また第2 四半期の同社のマーケットシェアは、第1 四半期の21 %から23 %に拡大した。


メーカー別四半期携帯電話出荷台数推移


「米国内でのモトローラ社は、非常に大きな成功を収めたRAZR などの薄型携帯電話への需要が大きいことから増収を続けている」と、アイサプライ社のワイヤレス通信部門のアナリストTina Teng は述べている。「モトローラ社の第2 四半期出荷台数の約40 %は、同社のトレードマークとなっている薄型携帯電話であり、32.8 %はRAZR という結果になった。モトローラ社のマーケットシェアが拡大した地域には、主に中国、北米、インドが挙げられる。」
 モトローラ社はマーケットシェアを2 %拡大し、市場のリーダであるNokia 社とのギャップを埋めつつあるが、出荷台数で見ると第2 位の地位にとどまっている。
 首位Nokia 社は第2 四半期に、携帯電話の出荷台数で連続4.4 %の成長を達成したが、市場全体の成長率と比較すると多少良いという内容である。これによりフィンランドのメーカNokia 社はマーケットシェアを1 %増やし、シェアを35 %に伸ばした。また第2 四半期の同社の出荷台数は、第1 四半期の7, 510 万台から7, 840 万台に増えた。
 Nokia 社の第2 四半期の成功は、携帯電話の製品ラインアップを増やしたことと、欧州、中国およびアジア太平洋諸国での売り上げが伸びたことに起因する。

 韓国のサムスン電子(以下:サムスン社)は、この第2 四半期に海外での売り上げが期待はずれに終わったために、大幅に収益が低迷した。とりわけ同社が出荷台数を最も減らしたのは欧州市場である。同社の携帯電話の出荷台数はこの第2 四半期に2, 630 万台に減らしたが、これは第1 四半期の2, 900 万台から9.3 %減である。しかし、サムスン社の携帯電話の平均販売価格(ASP)は、同社が新興地域向けローエンド製品を避けて、プレミアム付きの分野に傾注したことにより、1.5 %に改善された。

 ソニー・エリクソン社は、トップ5 のメーカの間では、携帯電話の出荷台数のパーセンテージを最も伸ばした。第2 四半期の出荷台数は1, 580 万台となり、第1 四半期の1, 330 万台から18.8 %増えたことになる。同社は、ウォークマン型携帯電話の実績を伸ばしてきており、これは第2 四半期の出荷台数の25 %に相当する。ソニー・エリクソン社はマーケットシェアを1 ポイント拡大して7 %に増やし、LG Electronics 社を凌いでランキングの順位を市場第4 位に上げた。

 韓国のLG Electronics 社は、米国市場でライバルのモトローラ社との競争に後れを取ったことで出荷台数を1.9 %減らしたために、第5 位に順位を下げた。同社が現在宣伝中の携帯電話、Chocolate は話題性もあり人気を集め始めている。このモデルは第4 四半期にも米国市場に導入が予定されており、近い将来同社の業績を上げるものと期待されている。

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